松井秀夫のブログでセミナー
「曳き屋(ひきや)さん」って
聞かれた事ありませんか!
前回をご覧になっていない方は↓このURLをクリック
http://ameblo.jp/matsui0816/entry-10199813293.html
家というものは、そのまま持ち上げたり、移動したりする事が出来ます。
また、その様な稼業もあります。
それが「曳き屋(ひきや)さん」と呼ばれるものです。
旧家が道路拡張等の為に移設しないといけない時に、私どもも曳きや工事を請け負った事があります。
あの大きな家が、ススス~っと動いて行く様は、不思議なものです。
ただ、移動のスピードといい非常にデリケートな作業ではあります。
この様に、建物は移動できます、いわゆる移築というもんですね。
移築のように建物を、別の場所にそっくり移動させるだけでなく、建物基礎や、土台の改修や、基礎の傾きの修正などにも、この手法は使われています。
これが出来ますと、建物の向きを変えて日当たりを良くするとか、上にあげて、下を車庫にするなども出来るわけです。
この様な、建物を浮かせたり、移動させるという稼業が存在するわけです。
しかも、太古の昔からある業なんです。
ですから、昔の人にとったら、地震で土台がずれるという事は、別に自然な事と思われていたのではないかと思います。
土台がずれるくらいで、本体が大丈夫なら、
本体が大丈夫な方が良いですよね
第一、その中にいる人が助かるじゃありませんか。
ならば、現在行なわれている耐震補強の理念と何も変わるところはないじゃありませんか。
耐震補強も地震で倒れない家を作る事が実現できるというよりも、倒れても隙間ができれば人命が助かる率が高くなるので、その率を増やす事が主になっているからです。
人命を救う、それは過去も同じなんです。
ただ、「耐震を是」とすると、土台のずれはあっては良くない事になって、それが、頭の大きい日本の多雨地域型家屋で土台のずれで地震が逃れる家に適応されると、これまで長きにわたって地震から人々を守ってきた日本建築の知恵が殺される事になっていまっているんですね
阪神大震災でも多くの日本の建物が壊れる事で、これまでの日本の建物は人命を考えていないかの様な捕えられ方を報道されたりする事が、
地震で、家も中にいる人も家財も被害を受けない免震の家の普及に力を入れない様にしているのなら、これは考えものですね。
ただこの様になる変遷を私は、滋賀県の彦根城にあります、楽々園の地震の間を見に行った時に感じました。次回はその事をお話します。
http://ameblo.jp/matsui0816/entry-10200079337.html
ではまた明日!