都知事選、蓮舫氏の二重国籍問題を八幡和郎氏が斬る | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 東京都で6月20日から七夕投票に向けて始まった都知事選は、56人の史上最多の候補者となったことなど、何かと話題を呼んでいますが、かたや学歴詐称問題、かたや二重国籍問題も…これも話題の一つでしょう。

今般、蓮舫候補の二重国籍問題を初めて指摘した八幡和郎氏に、この問題の経緯から、そもそも二重国籍とは何なのか、考えるべき論点は何なのかを語っていただきました。

 それにしても今回の都知事選には色々な虚飾の印象が…小池氏の場合、前回都知事選で公約した「七つのゼロ」も、都電柱ゼロ?満員電車ゼロ?介護離職ゼロ?都内の街は今も電柱だらけですが…。

政権与党の自民党は衆院三補選に続き今回も候補者を出さずに小池氏応援に回りますが、小池陣営は自民党隠し、「立憲共産党」の蓮舫陣営も共産党をあまりオモテに出さないそうで…。

学歴詐称も二重国籍も、ご本人たちが正直に説明してこなかったことが問題だったかもしれません。どっちもどっちの印象があります。

蓮舫氏の場合は、その後、正式に台湾からの国籍離脱手続きをしたと言うなら、日本の政治家である以上、日本を愛する宣言ぐらいしてほしいもの。詳しくは八幡氏のご著書「蓮舫二重国籍のデタラメ」が参考になるかもしれません。

学歴詐称についていえば、確かに、八幡氏が指摘するように、例えば独仏の大学の場合、「卒業」という概念そのものがないなど、国によって制度はまちまち。ならば「留学」と正直に表現すればよかったのでは?

 いずれにしても、今回の都知事選の焦点は、石丸氏と田母神氏のいずれが第三の候補になる中で、その後の日本の政治動向を占う試金石になるという点では、確かに「面白い選挙」かもしれません。

 

◆『八幡先生に訊く!徹底解説! 蓮舫「二重国籍」のデタラメとは!?』ゲスト:歴史家・評論家 八幡和郎氏

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●蓮舫氏の二重国籍問題とは?

2016年に蓮舫が出るという話が一時あった。その時に、日本への忠誠、日本文化への愛着にも問題がある中で、たまたま見つけたのが二重国籍問題だった。マスコミはやらなかったが、ネットがガンガンやり、その後、メディアも取り上げた。そもそも最初に取り上げたのが自分だった。1

蓮舫氏は、1967年に台湾籍の謝さんという父と日本国籍の斎藤さんという母の間に台湾で生まれた。祖母は台南で生まれ、医師の未亡人で一念発起して東京に出て来た。陸軍と緊密になり、上海に。輸入タバコの独占販売権で金持ちに。日本軍に戦闘機を寄付。

戦後、台湾に戻り、バナナの日本との貿易を握った。輸入割当制。そこでダミー会社、過剰利潤、政治家に濡れ手に粟で。清和会系が絡んでいた。

父は同志社に留学。東京に出てホテルニュージャパンに滞在、そこで母と出会った。蓮舫氏は金持ちのお嬢さんとして生まれ、青学に。クラリオンガール、プレイボーイのグラビア。勉強してキャスターに。

法律が変わって父の国籍以外に母の国籍も持てるようになり、17歳で日本国籍。1990年の誕生日までにどちらかにしなければならなかったが、しなかった。95年までは合法的に二重国籍。参議院議員になったときには、台湾から日本に「帰化」したと。しかし、合法的な二重国籍のうち一つを選んだというのが正しい。

そもそも国会議員になったときに、学歴より国籍が大事だが、これを偽った。途中で気づいて帰化という言葉を使わなくなった。帰化した人が国会議員になるのは構わないが、帰化した先の国、日本に忠誠を誓うことを明確にすることが大事。だが、尖閣などややこしい問題では蓮舫さんは口を濁す。日本文化に対する愛着がない。中国人の誇りばかり言う。華人としての誇りばかり。日本について何も言わない。着物を着たこともない。

ここは考えたらどうかと自分は最初に言った。民進党の代表選に立候補。ならば総理になる人。ひどいじゃないかと叩いた。どうも説明がよくわからない。いつ台湾籍を離脱したのかと。日本の役所に行って離脱した日を教えてくれと言ったら大慌て。これは二重国籍だと。よくわからないと。中国語がわからないからと。

国籍離脱すれば台湾の官報に記載されるはずだが、記載がない。ウソだと分かった。話にも色々と矛盾があった。結局、台湾籍未離脱の可能性を認めると報道された。台湾政府に照会したら、出してませんでしたと。離脱の申請をした。

しかし、離脱を認めたという紙が普通の形式と違う。小池氏のカイロ大学が他の紙と様式が違っていたのと同じか。台湾政府にとっては大事な人ということで便宜を図ったのだろう。それで目黒区役所に。国籍選択に。宣言してくれということで宣言した。

これでウソが無ければ正しい日本人になっている。しかし、色々な疑問に十分に答えていないので、疑われている。二重国籍を知っていたということは白状していない。

 

●そもそも二重国籍とは?

19世紀までは国籍とは通行手形のようなもの。20世紀に選挙権、兵役の問題。第一次大戦の時にフランスとドイツで問題に。米国は特殊。移民が国籍を取らない。英国籍を離さないなど。米国で生まれたらみんな米国籍だとなった。

もっとひどいのはブラジル。たまたま旅行先で生まれても一生、ブラジル国籍が抜けない。台湾も台湾の人口をたくさんに見せたく、二重国籍を積極的に認めた。韓国は李明博大統領のときスポーツ選手誘致のために認めた、中国は認めていない。国際的な取り決めがない。思惑が違うからだ。原則を決めればいい。

権利を二重に得られる。LGBTは両方の権利をよこせと言ってはいないが、二重国籍はどっちもということ。アンフェア。とても便利。せっかく認められているのだからと。権利とともに本来は義務もあるはずだ。二重課税。兵役。米国と日本と両方の兵役。しかし、現実にはほぼないこと。

蓮舫氏の大きな問題は、日本人としての義務を過去に果たさないまま政治家になったこと。政治家は外国との関係を持つのは好ましくない。そうなら、日本を愛していると言わねばならない。また、ウソを認めていない。

小渕優子氏は「ドリル優子」で10年経っても大臣になれない。与党は過去を問われているのに、辻元清美もそうだが、野党は過去を問われないのか。

 

●都知事選は?

小池さんは相手が蓮舫さんで万々歳。小池さんは学歴詐称を認めていない。ただ、学歴詐称には同情すべき面はある。海外の大学では中退か卒業かではなく、中間的なものがたくさんある。小泉さんも普通のロンドン大学ではない。付属学校もある。我々の世代はかなりの学歴詐称がある。ややこしいので「卒業」としてくくってしまう。

自分が留学したフランスのENAには卒業という概念がない。だから「留学」としてしか自分は言っていない。小泉さんは単位を一つでも取ったのかと言われている。みんなやってたよねということがある。

しかし、小池さんは、実はこうだと言っていないので、延々とやられる。ただ、蓮舫さんで、自分のアキレス腱の学歴を言われる心配がなくなった。

蓮舫氏の学歴詐称も挙げられている。北京大学外国人向けセンターではないかと。小池さんも約束守らないと言われる。誤魔化すが、それに対して蓮舫氏は「ブーメランの女王」。言ったことを忘れることが欠点。その場で適当なことを言うからだ。

選択が難しい都知事選だ。石丸さんがどこまで。第三の候補になれるか。田母神さんとどちらが第三の?結果はこれからの政治に影響。石丸さんにはおカネが集まっているようだ。おカネとボランティアが集まるだけで政治を闘えるのかどうか。どっちが上に行くかということで、面白い選挙だ。