伊藤貫氏が斬る、知られざる米国の真相➀…米国の価値観の崩壊と不正選挙、戦争へと駆り立てる政治構造 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 米国がなぜここまで壊れてしまったのか。もうかつての「アメリカ」には戻らないまでに…。建国のときからのピューリタンとアングロサクソンの価値観、その後の啓蒙思想、それら全てが60年代に崩壊し、物質主義と、自分の利益と感情を最優先することが正しい、欲望の充足こそ正直な生き方だという風潮に毒されきってしまった。

 米国にいらっしゃる伊藤貫氏とのzoom対談は、この話から始まりました。この土壌の中で、キャンセルカルチャー、ポリコレが私たち想像する以上に米国民を支配し、そこにはおよそ、価値判断の基準もモラルもなくなっているようです。

このかなり深刻な状況から米国の実情を捉えないと、民主党による大統領選における不正や、トランプ氏に対する弾圧も理解できず、陰謀論として片付けてしまうことになってしまいます。現実に、大半の米国民が、主要メディアは真実を語っておらず、そのほとんどが民主党支持者であるマスコミも大学教授も信用できないと考え、選挙はインチキだと思っているという真っ当な調査があるそうです。

 民主党は共和党支持者を無学歴者だと見下し、共和党支持者はエスタブリッシュメントに対して猛烈な反発、両党の間には憎しみしかなく、およそ相手を理解しようとはしない。「文明の衝突」で著名なハンティントンが、米国はアイデンティティを喪失しており、世界に介入すべきでないと喝破しても、民主主義と市場経済で世界を米国にとって都合の良いものに変えようとする勢力に押しつぶされてしまった。

 その米国がネオコンの意のままに戦争を起こし続けてきた背景には、ウォール街からの匿名政治資金のシステムがあり、プーチンがいくら平和のために米大統領と握ろうとしても、米国を支配する力によってひっくり返されてきた。その勢力には明らかに、ロシアを潰そうとする意図があり、ウクライナ戦争がなぜ起きたのかも、これを知らないと理解できないようです。

 反グローバリズムが陰謀論ではなくいかに健全で真っ当な立場であるか、メディアを通じてしか米国を知らない多くの日本人がいかに真実を知らない状態であり続けてきたか、伊藤氏が数々のエビデンスをもってじっくりと語っている説得力ある内容です。私たちの世界に対する認識を根底から目覚めさせてくれる必見の番組です。

 

◆『伊藤貫先生登場!その1 ~アメリカ政治の混乱、民主主義という政治イデオロギーの欠陥~』ゲスト:国際政治アナリスト 伊藤貫氏

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●世界一憎悪の対立の国、米国

2年前にブラウン大学の経済学者が各国の政党の対立で自分の所属していない党をどのぐらい憎んでいるかの統計、世界中で民主主義が機能していない。指導力を持った政治家が現れない。世界中でそう。日米に限られない。ところが、米国で対立政党の嫌悪感となると、米国人が世界一。憎み合っている。

キャンセルカルチャー現象、相手側に発言させない。世界一激化。米政治ジャーナリストの97%が民主党支持。あれだけマスコミから悪口言われ、97も起訴されてでたらめ、トランプが起訴との記事も、私はバカバカしくて読まない。あり得ないこと。これほどまで悪口言われたトランプが圧倒的に強い。悪口言われると支持者がむきになる。マスコミ、シンクタンク、大企業、公務員が民主党支持なら、我々はトランプをぶつけると。

トランプもバイデンも一国の大統領としての品格や能力の持ち主でない。他に立派な人がたくさんいるのに、にせなぜこんな欠陥品しか出てこないのか。

 

●米国人の価値観の崩壊

米国という国は、17世紀初めの移民のとき、2つの価値判断の基盤。一つはプロテスタンティズム、特にピューリタニズム。当時は英国はカトリックが優勢。ピューリタンは追い出されて、かなり過激で狂信的なクリスチャンが渡ってきた。キリスト教の天国を地球上に作ると言う考え方・それと、伝統的なアングロサクソン的な政治文化。

その2つの基盤が米国を作ったイデオロギー。18世紀になると、英仏の啓蒙思想の影響。米国人もフランスの人権思想を支持するようになる。独立宣言とフランスの人権宣言は似ている。米国は独立革命。

以上の3つの価値判断で米国は1950年代までは維持されてきた。しかし、1960年代から2つの価値判断が崩れてきた。米国の言論人はキリスト教の価値判断を信じるふりをしてきたが、60年代以降はそれと逆のことをやるのが進歩的で理想的だと。

キリスト教では望ましくない物質主義、快楽主義、生きている間に思い切って自分の快楽を満喫。そういうライフスタイルの演出が素晴らしいと。セクシュアルリベラリゼーション。離婚も増える。そのベースとなったのは、社会学者のマズロー。

欲望の3段階。一番上は自己実現。自分の好みに合った生き方が良いと。自分の価値観と欲望の充足が素晴らしい生き方だと。キリスト教では認められない。セルフ、セルフ、自己充足、自己実現、全ての人は高い自己評価、私は素晴らしい人間なのだと。ナルシズム。自分の欲望を実現するために邁進するのが素晴らしいと。子どもそのためにセルフアサーティブになりましょうと

欲望の解放。欲望実現の追及こそ正直な生き方だとなった。

クリントン夫妻が典型的。米国の基盤となっていたはずのクリスチャンバリューもアングロサクソン的な互いに対立する場合はプラグマティックに妥協点を見つける考えもすたすたれてきて、フェミニズムの、差別解消のためのセルフの介入、マイノリティが白人よりも優先、自己利益の追及、うまく立ち回って自分の収入の極大化が望ましいと。共通の道徳判断の基準はなくなるし、なくて当然となる。

ポリコレ、ウォーキズム、少数民族、女性…これらを振りまわして。企業内部の人事すら政治的な闘争になる。相手をやり込めて、相手を不利な立場に追い詰め、自分たちはダイバーシティー、インクルージョン、エクイティ。実質的な平等。たとえ、イークァルであってもエクイティがなければだめ。少しでも不利な人は自分をインクルードしないのはおかしいと。文句をつけた方が勝ち。ぎすぎすして、文句を言った方が勝ちに。

世論調査では、80歳以上の人は自分がLGBTに所属するという答えは1.7%。ベビーブーマー世代は2.7%、そこから年齢が下がると比率が高まり、高校生は40%に。そんなことあり得ない。男子と女子では女性のほうが確率が4倍も高い。自分はLGBTQに所属していると言うことが、ファッショナブルで意識が高い、自分にとって有利だと。

普通の新聞でも、米国人の20%はLGBTだと。米国人が価値判断をする基準を失っている。欧州人もそれに近くなってきている。

ハンティントンの04年の「我々とは誰か」。「文明の衝突」の著者で。その時代が来るから、米国は他国に介入するなと。価値判断が違う文明同士が争っても解決困難、軍を引き上げて、中立主義をせよと。

当時の米国は世界を一極構造に、民主主義、自由経済、軍事的な覇権で世界を統一親しいと考えていたので、その議論は米国国際政治学者にとって都合が悪かった。当時の米国は、他国が自由民主主義を実行していないとして内政干渉。

1992年の2月にペンタゴンがガイダンス。ソ連崩壊直後、今後は米国に対抗できる能力を持つ国が出現することは許さないと。世界中を米国の民主主義。経済システムに都合の良いものに変えていくと。そこから米国は世界中に内政干渉、世界を米国従属に変えていくと。

96年に「文明の衝突」で、それはダメだと。国際政治学界でバッシング。そして「我々は誰か」。その本で、今の米国はアイデンティティを失った状態だと。2つの基盤のかけらもないと。自分の利益と感情に反する者には徹底的に反発していがみ合うだけになっていると。国際政治のリーダーどころか、2030年代になると内戦が始まるだろうと。この本も叩かれた。ハンティントンが書いた2つのほんの予言は両方とも当たっていた。

 

●憎悪し合う民社党と共和党、大統領選での不正選挙

今の米国は着々と。民主党と共和党はいま、コミュニケーション不能。互いに相手を理解しようとしない。民主党と米マスコミは、共和党はバカで反動的だからこうなったと言うが、民主党のほうが挑発的でいじわる。民主党のマスコミ人は、共和党支持者は大卒でないと。高卒のくせに何を言ってるのだと露骨。自分たちが洗練されていると思い込んでいるが、セルフエスティ―ムだから。共和党の投票者を見下している。

最初からコミュニケーション不能に。欧州のように多数政党ならそうならないが、第三党が出てこれない仕組み。全部潰してしまうようにできている。

今年の選挙は民主党が4年前と同じ郵便投票。コンピュータの問題ではなく、郵便投票で偽の投票用紙をばらまいた。簡単に作れる。身分証明書のコピーが本物かどうか、署名が本物かはチェックしない。民主党の郵便投票の数は予想より1,000万多かった。

バロットハーベスター、郵便投票を持ち込んだ数でおカネをもらえる。郵便投票を集める人を雇うのにおカネがかかる。600~700億円出したのがザッカーバーグ。公務員が郵便投票を集めるならいいが、ザッカーバーグという個人がカネを出して、票を集める人と開封する人を集める。民主党のアクティビストにばらまく。

開票して計算する人を雇うのに、そのトップがオバマ・バイデンキャンペーンのチェアマン。証拠が残っていない。ペンシルバニア州の検察官が、おかしいことが起こっていると記者会見しようとすると、司法省から命令、記者会見するなと。FBIからも、捜査するなと。

普通の共和党員たちは騙されたと感じた。1,000万票以上、票がふえたが、バイデンとトランプが争った州で5万数千票がトランプに移っていたらトランプが勝っていた。民主党の票千万票増えていたが、その3%が偽造されていたら、大統領選は逆転していたはず。学歴が低いとバカにされている共和党員は、騙されたと。今年秋の大統領選で、またバイデンが勝ったら、本当の暴動が起きる。

 

●エートスを喪失した米国民、回復は不能

共和党投票者の7割が3年前のはインチキだったと。全米の国民の4割以上がインチキだったと。そう思う人は最近2年間増えている。バイデン政権のやり方見ていると、こいつらならやるだろうと。

米国のマスコミは真実に基づいた報道しているか?調査では72%がノーだと。7割以上の米国民が大手マスコミを信用できないとしている。これは陰謀論でも何でもない。ギャロップ社の調査でそうなっている。

共和党員の9割が、米マスコミはウソついていると、民主党でさえ、過半数がそうだ。米マスコミは民主党の見方をするけれど、ウソをついていると。40%台しか、信頼できると言わなくなった。

トランプ個人の問題ではなく、最近60年間、米国人が自分たちの価値判断をどうするかわからなくなってしまった。価値判断がアナーキーに。マスコミも政治家も大学教授も信用しない。

大学では、民主党支持の大学教授ばかり。経済学部は4~5対1で民主党が多数、法学部と政治学部は8対1。心理学部と歴史学部と教育学部の教授は、20~30対1で民主党支持。共和党支持の学生はこれらをとらなくなる。ますますバイアスが。

マスコミもシンクタンクも大学も、ここまで民主党支持に占められると、共和党支持の庶民は、自分たちの怒りとフラストレーションで非理性的になっていると言われる。

米国人の6割は、最近3~40年間、実質所得レベルが下がっている。クリントン政権のときから、企業がどれだけ収益を増やしても、その2~3%しか労働者に回さないシステムが出来てしまった。かつては、企業の収益と賃金は同じペースで増加していた。90年代にこのモデルが壊れた。

米国のボトム6割は生活水準が落ちている。ここ3~40年で教育費は実質で6倍に、医療費負担は4倍に。普通の所得しか稼いでいない人はどうなるか。平均所得以下の人は薬も買えない。

国全体で助け合おうというエートスはなくなってしまった。今の民主主義体制を続けていく限り、米国は回復するだろうと、いい方向に行くだろうと、米国人は行動力があるからと、親米派はそういう人が多いが、それはない。

 

●米国の不透明な政治資金システムと、米国をロシアとの戦争へと動かす勢力

米国の政治制度には501cという、国内税制のコードがある。これを使うと、そのように区分けされた慈善団体、非営利組織を使うと、大量の政治資金が匿名になる。2000年の大統領選の年に米国で使われた政治資金の3分の2が匿名政治資金だった。誰が出したか突き止められない。

501Cを使うと、ウォール街で政治家を買収するのに100億円を使う際に、100億円を501Cに分類されている団体を通じて、ターゲットとする政治家。有力政治家の殆どは、みんな無制限のスーパーパックを持っている。そこにフェミニスト、LGBTQ、環境…流すと全部匿名になる。今年は501Cを使ってやるのが7割になるだろう。しかも、3分の2の匿名資金は民主党に流れ込む。

本来、民主党は庶民の味方のはずであり、マスコミはそう書くが、2000年の匿名資金は1,500億円。民主党議員は共和党の2倍もらっている。

ネオコンがウクライナを使ってロシアを攻撃したい。イラクが大量破壊兵器で、米国に戦争させようとなると、ウォール街とネオコンは緊密なネットワーク。ネオコンに協力するヘッジファンド業者が501cにおカネを流して、特定政治家に流れても誰がやっているかわからない。

03年のイラク戦争は不自然だったし、08年にブッシュとゴンドリーザ・ライスが、グルジアとウクライナをNATOに入れる決断をしたのも不自然。08年の国務省のロシア担当官、CIAは、ウクライナをNATOに入れる決断するなとしていた。バーンズ氏は米国の駐露大使として、ライスにレポート。

ウクライナをNATOに入れる決断をすると、決して越してはいけないレッドラインになると。それはロシアへの宣戦布告と同じだと。ドイツのメルケルもウクライナをNATOに入れるのはロシアと戦争することだと反対した。外交政策エスタブリッシュメントが反対したのに、2014年にはヌーランドが乗り込んでキエフでクーデター、加えてアゾフ大隊、バンデラ主義者、ヤヌコビッチの追放、不自然。

03年にはやる必要のない戦争だったし、08年には何故、ウクライナををNATOに入れる決断をし、2014年になぜクーデターやらせるのか。どうみてもロシアを戦争に追い込むため。いずれもキャリア官僚が決めたことではない。全部、大統領からくる。

大統領を動かしているのは…?プーチン大統領がトランプ政権のときに、「私はクリントン、ブッシュ、オバマ、トランプの4人の大統領と議論して、米国の大統領と合意に達すれば米ロ関係はよくなると思い、4人を説得し、合意を見出そうとしたが、議論のあと、全部ひっくり返されてしまう。わかったのは、米国政府を指導しているのは大統領ではない、ディープステートなのだ」と。プーチンはタッカー・カールソンのインタビューのときにもそんなことを言っていた。

これは決して陰謀説ではみなく、陰で動かしている者がいる。カギは米国で毎年流れる政治資金の3分の2が匿名であること。