過日2月4日に放映されたテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」に出演しましたが、多くの皆様からテレビ画面から写した写真をお送りいただきました。
「激増する金の密輸&高額バイト詐欺の実態!ニッポン全国、闇の犯罪SP」のうち前半の密輸の部で、元成田税関支署長として発言しました。
収録では、東国原さんや後藤田正純衆議院議員とは懐かしの再会でした。阿川佐和子さんや大竹まことさんなど出演者とのやり取りを通じて、空港や水際で税関がいかにがんばっているか、2030年には訪日外国人6,000万人がいわれる中で今後の課題は何かなど、言うべきことは言いました。
昔、現場を経験した税関のことでお声がかかるとは思いもよりませんでしたが、これも私が追求しているテーマである国家としてのリスク管理の一環をなすもの。
多くの皆様にご覧いただき、ありがとうございました。
画面に映る自分のネクタイが緩んでいたことは予想外でしたが、予想通りだったのは、地上波TVではそうなるものですが、編集でだいぶカットされていたこと。実際には、もう少し筋道を立てた説明をしておりました。
日本で金の密輸が増える理由として私が「EU諸国は消費税率が20%前後だが、日本と違って金は非課税」と申し上げたところ、衆議院本会議場で隣の席だった東国原さんから、「彼は財務省だ、これは日本も将来、消費税率を20%に引き上げて、金は非課税にするという意味だ」と冗談を言われた場面もカット。
少し心残りなのは、今後の税関にとって大事なのは「インテリジェンス」(諜報機能)だと申した部分がカットされていたことでした。
国家としてのリスク管理という大局のお話は、別の機会に発信できればと思っております。
出演者の中で最も若々しく見えたというご反応もいただいたのは心強いことです。