松田まなぶは、さまざまな機会に色々なテーマで講演をしています。
経済や財政などだけではありません。11月某日には、「マイナンバー制度の意義~「真」3本の矢で自立と安心の新しい国づくり~」と題して、「結心会」の全国研修会で講演いたしました。
この、国民の関心が急に高まったマイナンバー制度、私が衆議院議員だった2013年の通常国会では最重要法案でした。本法案を扱った内閣委員会には安倍総理も呼び、私も総理への質疑に立った際には、マイナンバーによってもたらされる日本の将来像を語ってほしいと、強く迫ったことを記憶しています。
同委員会で理事として法案成立に協力していた当時の私の印象では、これだけの大テーマに対するメディアの取り上げ方や国民の関心があまりに低いということでした。
いざ、制度を実施する段になって世の中は大騒ぎになりましたが、誤解も多いようです。
とりあえずは税と社会保険と防災の3つの分野で施行される本制度、「小さく生んで、大きく育てる」。その先には、資産や医療情報まで本制度に広く含めていくことで、個人がきちんとアイデンティファイされていく利便性の高い社会が到来することが想定されています。
日本も、すでに多くの国々で実施されている個人番号制の導入によって、ようやく他国並みに社会システムの基盤を整備できる前提が整いました。
この講演でも、世界最先進事例としての北欧やエストニアで築かれている利便性の高い社会の状況などを紹介しました。
世界はすでに個人情報については「保護から活用へ」、そして、それが生み出すフロンティアの開拓、新たな付加価値の創出へと進んでいます。日本の遅れが目立ちます。
公正公平で安心できる社会を効率的、効果的に組み立てる基礎であり、さまざまなイノベーションの源泉にもなるマイナンバー制度は、世界に例を見ない超高齢社会に突入する日本でこそ、最も必要とされるはずのシステムだろうと思います。
講演では、いつもの如く日本経済の全体的な状況、アベノミクスや財政といった大きな話から入りましたが、今回は、安倍政権の「新3本の矢」を実現する松田まなぶの「真3本の矢」の3つ目の矢である「万般にわたるセーフティーネット」に力点を置きました。
そして、医療や福祉などの社会保障や安全安心国家の建設の上で、これからその中軸となるのがマイナンバー制度であることを強調いたしました。
当日映写した膨大なパワーポイントの一部を掲載いたします。
講演を行った団体は、「一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会」です。保険ビジネスの健全化を推進する全国の保険代理店とその意志に賛同する保険会社や業界支援会社、その他関連会社による業界横断型のネットワーク機構です。
皆様には熱心に講演を聞いていただき、その後の懇親会では、全国各地の会員企業の方々と親しく懇談いたしました。
日本は諸外国に比してみて、意外と、多くの分野で、情報がシステマティックに管理運営、利活用されていない国です。私が官僚だった頃も、これで国家として本当に大丈夫なのかな?と思ったことが多々ありました。今回導入されるマイナンバー制度、とかく問題点ばかりが議論されますが、もっと多角的、大局的視点から、その意義をきちんと捉えていくことが大事だと思います。