「3本の矢」!!! 鳴り物入りで安倍政権が進めてきた経済政策、アベノミクス。その成否は成長戦略にかかっていると言われますが、その大きな柱のひとつとされているのが「国家戦略特区」。昨年の臨時国会では、私が衆院内閣委員会の同法案審議での質疑で、安倍総理に直接、「中身がスカスカではないか」と問いかけ、「そんなことはありません」と色をなして安倍総理が反論した政策でもあります。この特区構想を2回にわたって私のテレビ番組で取り上げました。
テレビ神奈川の毎週水曜日午前9時~9時半の時間帯の中のコーナー番組「松田まなぶのカナガワ未来レポート」です。前編は9月10日に、後編は9月17日に放映されました。
前篇の動画は、こちらをご覧下さい。
後編の動画は、こちらをご覧下さい。
番組では、まず、アベノミクスとは何ぞや? 第一の矢の異次元の金融緩和、第二の矢の機動的な財政政策も含めて、その全体像について、一応、経済財政の専門家を標榜してきた私なりの解説を行いました。そして、成長戦略へ。国家戦略特区の全体的なスキームと、全国各地でどのような特区が指定されているか、そして、神奈川県も含めた東京については、どんな内容なのか。
特に後編で触れたのは、国家戦略特区の指定を受けて神奈川県が何をしようとしているか、でした。世界一の超高齢化社会に突入しようとしている日本全体の中でも、最も高齢化が進んでいるのが神奈川県です。いま設定されている課題は健康寿命の延伸であり、その柱を「未病対策」としつつ、さまざまな経済活動のチャンスを創出しようとしています。先日の松沢成文・前神奈川県知事(現在は参議院議員)との対談でも、神奈川県は全国に先駆けて、日本の未来社会のモデルを創る先導県、というのが、二人の結論でした。この未病対策、全世代にわたって社会生活のあり方そのものに関わるテーマです。ここにも、今後、日本型コミュニティーを地域社会に構築していく上でのヒントがあります。
いまのカナガワがまさに取り組んでいる日本の未来へのチャレンジ。ここから先は、ぜひ、2つの動画にアクセスしてみてください。
なお、国家戦略特区法案についての私と安倍総理とのやり取りを含め、そのときの国会審議の状況がどうだったか、については、こちらをご参照ください。
この特区の仕組みに魂が注がれるかどうかは、それぞれの地域が自らの地域の独自の強みを踏まえた、いまの時代のテーマを自らの戦略思考で設定できるかどうか、まさに「自立」にかかっていると思います。