衆院内閣委員会@沖縄-その3石垣島パート2 - | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

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日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 石垣島の産業といえば、やはり農業が中心ですが、農業と言ってもユニークです。衆院内閣委員会の理事会メンバーによる沖縄出張、2日目の6月24日、昼食を終えたあと、午後は島内の産業事情の視察となりました。

 まず、午後一に訪れたのは石垣島製糖株式会社の製糖工場現場でした。

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 写真左より、西川公也・理事(自民党筆頭)、2人おいて、私、柴山昌彦・内閣委員長(自民党)、大熊利昭議員(みんなの党)、高木美智代・理事(公明党)、畑浩治議員(生活の党)、橘慶一郎・理事(自民党)、平将明・理事(自民党)、赤嶺政賢議員(共産党)です。なぜか、平井卓也・理事(自民党)が写っていませんが、どこかでタバコをお吸いなのかもしれません。この沖縄シリーズ、全員写真はなぜか、いずれも必ず欠けている方がいます。

 この製糖工場は確か、つい最近、訪れたことがあります。2月に日本維新の会の沖縄PTで石垣島を訪れた際でした。同社代表取締役の加納成浩さんは、私のことをよく覚えておられました。社長として当地に着任されるまでは千葉におられたそうで、千葉県が地元の次世代の党の同僚、田沼隆志・衆議院議員を応援してくださっているということでした。
 前回来たときは、さとうきびが大量に機械の中にありましたが、今回は製造のシーズンオフ、どの機械もからっぽでした。沖縄の農業といえば、さとうきびが中核ですが、これはTPP交渉では日本の聖域5品目の一つ。自民党のTPP責任者として大活躍の西川公也・筆頭理事からは、お任せくださいとの力強い言葉。いずれにしても、地元経済を支えてはいるものの必ずしも収益性が高いようには見えないさとうきびへの依存から沖縄がどう脱却するかは、一つのテーマだと感じました。

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「加納社長と、先日も交換しましたが、改めて名刺を…」

 石垣島で次に訪れたのは、国際農林水産業研究センターでした。これは農林水産省所管の独立行政法人で、本所は茨城県つくば市にありますが、石垣市にある研究拠点を訪れたものです。熱帯や亜熱帯に属する地域など、開発途上地域における農林水産業の研究を包括的に行うわが国唯一の研究機関で、開発途上地域での栄養不良人口・飢餓人口を減らすために、熱帯などの条件不利地域での食料の生産性の向上や安定生産のための技術開発などに取り組んでいます。
 農作物の品種改良の話を聞いているうちに、遺伝子組み換えのことを想起しました。最近、モンサント社から、遺伝子組み換えとは、人類が不断に取り組んできた農作物の品種改良と本質的に異なるものではなく、日本でも、農業の生産性向上や食料確保の安心の上で大きな効果を発揮するものであって、誤解や偏見が多いという話を聞いたことを思い出した次第です。質問してみたところ、同センターとしても遺伝子組み換え技術は一つの重要な要素として、連携を図っているという説明でした。つまり、人類の食生活の中で、すでに遺伝子組み換えはそれなりの位置づけを得ているということを確認した次第です。

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 その次に訪問したのは、(株)ユーグレナ(euglena)の生産技術研究所でした。同社代表取締役社長の出雲充氏のご案内、ご説明で、ミドリムシが生み出す人類社会の課題解決、つまり、環境、食糧、エネルギー、健康など、さまざまな問題に対する革命的なソリューションの可能性と、すでに実用に入っている技術から、これからのポテンシャルについて、色々な実験研究施設を見せていだきながら、興味深い話を聞くことができました。
 これは一種のバイオテクノロジーであり、近年注目を浴びている「藻」の原理の一つですが、再生可能エネルギー体系の源として世界を救うとまで言われているミドリムを徹底培養するもので、例えば、それだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をまかなえるとされています。顕微鏡で見ると無数に動き回るミドリムシからは石油も製造されるそうで、ガソリンの代わりに「ミドリムシ」を原料としたバイオ燃料は、これからの研究開発の大きなテーマになっています。石油といえば地球ストック費消型である化石燃料ですが、それを生物由来のバイオで生み出すのですから、石油までもフロー型再生エネルギーに組み込んでしまうこの技術が実現すれば、確かに人類社会を変えることになるでしょう。
 ただ、現段階では、石油製造にはあまりに膨大なミドリムシ培養施設が必要で、必ずしも現実的でないとの印象があり、特に西川先生は相当懐疑的でした。ただ、少なくも「健康」、「食」、「環境」という松田まなぶが提唱する「三種の神器」の具現化には何某かの大きな寄与をするでしょう。「日本新秩序」に即した技術体系になることは間違いないと思いました。

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「緑色の服を来た方がユーグレナの出雲社長」

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「実にたくさんのミドリムシが動き回っています」

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「培養施設そのものは企業秘密で撮影禁止」

 訪問メンバー全員の写真は、左から、赤嶺政賢議員(共産党)、平井卓也理事(自民党)、畑浩治議員(生活の党)、平将明・理事(自民党)、出雲社長、柴山昌彦・内閣委員長(自民党)、高木美智代・理事(公明党)、大熊利昭議員(みんなの党)、私、橘慶一郎・理事(自民党)です。この写真も一人、西川公也・自民党筆頭理事が抜けています。タバコか、この技術への疑問か…?

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 石垣島は以上です。私たちは次の訪問地である与那国島に向かうべく、新石垣空港へ。
 ところで、この空港で私は石原新党の党名への投票を電話で行いました。新党の他の議員たちは議員会館に集合しての投票でしたが、私など出張中の議員には電話対応でした。数にして80いくつもの案から3つだけ選定するということなので、これは落ち着いた場所でじっくりと多数の党名案を聴取し、少し時間を置いて電話を掛け直して「投票」をするしかないと思いました。通常、国会議員団が空港施設を利用する際には、専用の個室を使わせていただいていますが、党名は非常にセンシティブな問題だったので、こういうときには本当に必要な配慮です。しかも、他党のメンバーに聞かれないように気を付ける必要もありました。そのときの候補にも「次世代」という名はありましたが、あまりに普通の言葉なので、私は「新世代」を含む3案に投票する旨、連絡いたしました。後日、結果として、反芻すればするほど、やはりピンと来ると納得する「次世代」という名称に決まりました。

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 このあと、与那国島にはこのプロペラ機で…。近藤洋介・民主党理事が合流し、日本最西端の地に向かいました。

(続く…次回は与那国島)

その1「沖縄本島にて沖縄全戦没者追悼式に出席」については、こちらをご覧ください。

その2「石垣島パート1」については、こちらをご覧ください。