松田まなぶ 原発・エネルギー政策について安倍政権の所見を問う。 | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 5月30日、衆院内閣委員会で、今度は、日本の原発やエネルギー政策をテーマに議論をいたしました。この場を借りて私は、日出国、ニッポンが先導する新エネルギー体系」や「日本は人類を原発の脅威から守る使命を負うべき国家になった」等々の、日頃の持論をぶつけさせていただいた次第です。「原子力委員会設置法の一部を改正する法律案」審議に際しての、科学技術政策担当としての山本一太・内閣府特命担当大臣などに対する質疑です。

 質疑の様子はこちらから「松田学」を選択して動画をご覧ください。 



 日本維新の会で数少ない「東西」の対立点として残っていたのが原発・エネルギー政策でした。ただ、原発をめぐる議論にはさまざまな混乱が見受けられます。「脱原発」をめぐっても、時間軸をどう設定するかによって意味合いは異なってきますし、当為(ゾルレン、かくあるべし)と存在(ザイン、事実はこうだ)とを混同する議論も多いようです。
 私自身は、福島原発事故を起こしてしまった「課題先進国」として、日本は世界の中でいかなる存在を目指すのかという「国是」のレベルでの議論をしなければ、原発再稼働など目前の問題に対しても適切な答は出ないと考えています。石原慎太郎、橋下徹の両代表の間で埋まってきた溝も、こうした観点から議論を提起することで、さらにすり合わせが進むものと考えていた矢先の分党決定でした。

 今回の質問で取り上げたのは、第一に、日本は世界の原発の安全性向上に貢献すべき責務を負ってしまったという現実から逃げてはいけないという論点です。その上で、商用原発の稼働は不可欠の条件なのかどうかが論点です。第二に、「トイレのないマンション」論です。「放射性廃棄物の最終処分に答を出せないなら再稼働は認めない」という橋下徹・日本維新の会共同代表の論理は、民主主義や人類の知恵についての悲観的想定への過剰適応ではないのかという問題意識がそこにあります。第三に、非核・平和主義を唱える日本の国柄に鑑みて、核燃料サイクルをどうしていくのかという点です。
 また、独立自尊の「日出国」ニッポンのあり方に鑑みれば、東の海から太陽が昇るところの海洋や自然に恵まれた日本が長期的に追求すべきなのは、再生可能エネルギーをもって新エネルギー体系を構築することで人類社会を先導する国になることです。
 原発に伴うリスクを大幅に軽減させられるトリウム発電や、究極のエネルギーである太陽を地上に生み出す核融合についても取り上げました。
 高レベル放射性廃棄物の最終処分地の問題については、欧米諸国で導入されているような市民参加型のリスクコミュニケーションの仕組みについても提案させていただきました。



 私の質問や議論のポイントは、「松田まなぶの論点 原発を考える視点~世界の課題解決センターニッポンは「日出国」~」にまとめました。こちらをご覧ください。
 
 なお、この日は、その直前に国土交通委員会で一般質疑(すでにご報告済み)をした日でしたから、一日に二度、質問に立つこととなり、また、この質問をもって、国会議員当選後たった1年半の間に、質問に立った回数は50回に到達することとなりました。これからも国家再建のため、日本のさまざまな課題に迫っていきます。