松田まなぶ 永田町の日々、予算が通過するまで | 松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

松田学オフィシャルブログ Powered by Ameba

日本を夢の持てる国へという思いで財務省を飛び出しました。国政にも挑戦、様々な政策論や地域再生の活動をしています。21世紀は日本の世紀。大震災を経ていよいよ世界の課題に答を出す新日本秩序の形成を。新しい国はじめに向けて発信をしたいと思います。

 予算が2月28日に衆院通過、年度内成立が確実になります。予算委員会の審議のほうですが、基本的質疑という最重要な場に40分、分科会に30分と、質問に立つ機会はありましたが、政策論を蓄積してきた私としては、政府にぶつけ、国民に提示したい論点を日頃からたくさん用意していたのに関わらず、その機会が十分にないままの衆院通過は、消化不良感が極めて強い状態です。今後本格化する各委員会審議で少しでも議論できればと思います。
 予算が衆院を通過するまでの間は、平日の昼間は国会の仕事に張り付きでした。予算委員会はじめ各委員会での審議だけでなく、党内で国会議員が集まって政策を審議したり、関係省庁を呼んで法案に対する賛否を討議したり、その他、超党派を含めさまざまな議員連盟(議連)が開催されるなど、スケジュールはパンク状態。特に、維新の場合は、昨年、日本の憲政史上60年ぶりの快挙ともいえる修正予算案の国会提出をしましたが、今年も来年度予算についてそれをするため、各議員分担して政府予算の「査定」作業もしましたから、まさに走り回る日々でした。党の部会や議連の場など、国会審議の合間に掛け持ちで飛び回ることになり、最初から最後まで席に着いていられた会議が珍しいぐらいでした。中には時間帯が完全に重なって、出たくても顔すら出せなかった会議も多数ありました。

 ちなみに、2月26日の一日をご紹介しますと、写真を撮るのが苦手な私なので、まめに写真をFBで発信されている河野正美議員に発信していただいた写真をお借りしたのが朝8時からの三部門合同会議の様子です。



 ここで審議した修正予算案については、私からは、「維新の各議員が所属委員会の所管省庁の予算を審査することで、見えるものが見えてくる大変貴重な機会であり、自分自身、それに基づいて国会質疑をしたものがある。しかし、予算というのは単に財政的観点だけではなく、国の政策全般を示すものであるだけに、政策論なき修正予算案であっては信頼性が低下する。各政策にはそれぞれ、いろいろな要素が不雑に絡んでいるのであり、一方的に、えいや、でやるのではなく、個別の政策について各議員がきちんと政策論ができるだけの時間的余裕が必要。今回もそれがなかったことが残念。もっと早く、政府から予算の電子データを入手して、毎年度の予算案についてこうした作業を党として行うことをシステム化すべきである。」と述べました。本当は、概算要求の段階から政府がデータを提出することが、こうした政治主導を実現する上で望ましいと思います。
 なお、これは政治主導に向けた「改革」として特筆されるプロセスなのですが、メディアがほとんど取り上げず、維新といえば東西対立ばかり報道するので、国民には知られていません。たまたま廊下で会ったメディア関係者に申し入れておきました。

 この日は、その後、予算委員会の分科会で厚生労働大臣に質疑に立ち、そのまま昼食の時間帯は党の拡大国対役員会に出席、午後は党の安全保障調査会→日本会議の国会議員懇談総会で憲法学者の西修・駒澤大学名誉教授の講演(これは、改正できる憲法へをテーマとした講演でしたので、手元の携帯で写真を撮る余裕がありました)→党の国家政策部会で財務省提出議案の審議拉致議連総会(平沼赳夫先生が会長、古屋圭司大臣等が出席)、いずれも最初から最後までいられませんでしたが、それでも、この間、出られれば出たかった会がほかに2つありました。



 ちなみに、写真の西修・先生ですが、最初に出会ったのは、櫻井よしこさんが理事長をしている国家基本問題研究所の企画委員をしていた頃、同研究所の忘年会で、落語を披露されたときでした。どうも、恒例のようで、櫻井理事長ほか、皆さん、毎年楽しみにしているのですが、弁舌さわやかで演技も素晴らしい、ほとんどプロの、ちょっと長い落語ぶりに接して、私は最初、失礼ながら、これだけ著名な憲法学者とは存じ上げず、面白いおじさんとして親しくさせていただいていた次第です。いま、このような立場になって、何かとそのご高説を通じてご指導をいただいています。
 …こんな毎日の中で、予算通過まで、あっという間の短い日々でした。党がいたずらに成立を遅らせるのは良くないことですが、私としては、もっと議論の機会が必要でした。