オレンジが問題ならそれは受け手の問題 | TRUMPET 9/39 since 2011 JAN

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喇叭を吹いて39年 うち30年は回り道 四十路になって辿り着く これが喇叭の鳴った音 

何故鳴らないワタシの喇叭 悩む貴方に伝えたい 狭い見方を捨て去れば 向き不向きではないのだと

一寸気になり。

松ブです。

少々調べ物をしていたところ Clockwork Orange の記事に行き当たり、何件か目を通したのですが、違和感大。

「暴力的でそれを礼賛するもので上映禁止された作品」
「ラストの意味が解らない」
「原作者の最終章はアレックスが更生して終わっているのに」

等々。

ワタシも多感な十代に映画館で(繰り返し)観ました。見終わった後は実に爽快でした。
それはバイオレンス礼賛でも因果応報でもなく、一旦逝ってしまった主人公が、還って来た、という爽快感でした。

その後時代は移ろい、当時には想像も出来なかった身の毛もよだつスプラッター、見事に鬱感を残す心的にヘビーな作品が溢れかえってきました。

そう逝った作品と、キューブリック目線のこの作品はまるで違う次元のハナシだと思います。

もしこの作品に感化され、暴力行為を行った者がいたなら、それはその個人の問題であり、作品に何ら罪は無い。

映画の所為? 責任転嫁でしょう。

無性にオレンジを護りたくなったのでした。

松ブ