松ブです。
少々調べ物をしていたところ Clockwork Orange の記事に行き当たり、何件か目を通したのですが、違和感大。
「暴力的でそれを礼賛するもので上映禁止された作品」
「ラストの意味が解らない」
「原作者の最終章はアレックスが更生して終わっているのに」
等々。
ワタシも多感な十代に映画館で(繰り返し)観ました。見終わった後は実に爽快でした。
それはバイオレンス礼賛でも因果応報でもなく、一旦逝ってしまった主人公が、還って来た、という爽快感でした。
その後時代は移ろい、当時には想像も出来なかった身の毛もよだつスプラッター、見事に鬱感を残す心的にヘビーな作品が溢れかえってきました。
そう逝った作品と、キューブリック目線のこの作品はまるで違う次元のハナシだと思います。
もしこの作品に感化され、暴力行為を行った者がいたなら、それはその個人の問題であり、作品に何ら罪は無い。
映画の所為? 責任転嫁でしょう。
無性にオレンジを護りたくなったのでした。