勝利の方程式 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

先日亡くなった父の遺品を整理していたところ、1995年に父の書いた文章が見つかりました。私の書く文章と似ているので、とても驚いた次第です。

 

勝利の方程式:某社社内報(1995.4.3記)

抜粋:桜の花も満開となり、プロ野球ファンにとっては待望のシーズン開幕(セ・リーグ)である。昨年後半の巨人のもたつきは、確かに10.8対決などと新聞・報道を賑わし、J・リーグにさらわれた人気を、ややプロ野球に向けさせるなど面白い展開となったが、子供の頃からの巨人ファンである私にとってはいらいらが募るばかりであった。今年こそは余裕をもってV2を達成してもらいたいと願っている。

(中略)

勝負というものは一人一人の発揮した力(常に100%発揮されるとは限らない)を加算し、この値の大きかった方が勝利を得ると思う。長嶋監督ではないが、勝利の方程式とは、橋本、石毛の継投ではなく、{(監督の采配によって決まる係数)x 累計[(個人の能力)x(個人の能力発揮率)]}である。したがって、一人一人の力が大きい方が勝利の確率は高くなるが、各人の力の発揮具合、監督の采配によってこの値はいくらでも変わってしまう。(中略)さてこの記事が載る頃には巨人のダントツの独走をおいしい酒を飲みながらテレビでゆっくり観戦していることだろうか?・・・

(中略)

当社を取り巻く経済環境は、円高問題を抱えて直接的にも間接的にも大きな影響を被っているのは、ご存知のとおりであるが、ここにも勝利の方程式は成立している。(中略)いつでも新分野へも対応できるよう自分の業務のレパートリーを広めておくなど普段の努力が大切と思う。また、その力をうまくまとめて行くのが管理職に与えられた命題でもあると考えている。

 

コメント:父は数学と物理がずば抜けていて、私が高校時代に挑戦していた難問が簡単に解けてしまうことに驚きました。また、亡くなる間際まで(病院の売店にある数独は簡単すぎるからと)数独の難問集を買ってやっていました。本当に、根っからの理系です。一方、私も同様に理系で、英語と国語は大の苦手でした。これまで父の書いた文章を見たことはありませんでしたが、今回見つけた父の書いた文章を読み、理系の文章だなと妙に納得した次第です。ちなみに、私の書く文章は、英語も日本語もパズルのように言葉を組み合わせて作っています。理系的作文と言えます。