Q
①前周期薬を使っていない普段のFSHは8か9辺りですが、採卵の周期だけ15前後に上がります。2回採卵をしましたが2回に共通しているのは前周期の排卵後からプレマリン、ルトラールを10日分飲んだことです。これらの薬が影響している可能性はありますか。周期によってホルモン値は変わると聞くのでたまたまなのでしょうか。
②FSHが15以上だと採卵が中止になる病院もあると聞いたので、FSHが高いと卵子の質にも影響があるのでしょうか。
③また、通院先では前周期の排卵日辺りに生理日を予測して予約を取ります。採卵1回目はD3、2回目はD1で、その日からクロミッド、ゴナールエフを開始しました。薬や注射の開始日はD3が多いと思いますが、それより早くても問題はないのでしょうか。
④プレマリンとルトラールを使うと体温が高いまま生理が来て、D3からD5辺りで元の低温期の体温になりますが、今回は体温が下がらずそのまま採卵を迎えました(暑くなってきて上手く測れてなかったのかもしれませんが)、普段は2層にわかれていますが採卵の周期は基礎体温はそこまで気にしなくても良いのでしょうか。
⑤前回37歳 9個採卵 3個胚盤胞 病院独自の評価でグレード1が2個、グレード2が1個(グレード1が一番良い)
今回38歳 7個採卵 3個胚盤胞 グレード1が1個 グレード3が2個という結果でした。刺激の量は同じです。今回評価が下がってしまったのは上記に書いたD1からの刺激開始、基礎体温の乱れが卵子の質に影響しているのではないかと気にしておりましたが、年齢が上がったことによる結果でしょうか。
A
①E2製剤(プレマリンなど)とP4製剤(ルトラールなど)の服用後には、FSHが上がることがあります。E2製剤(プレマリンなど)単独の場合には、FSHは下がります。
②FSHが高い場合には、卵胞発育がしにくくなりますが、発育してくれば卵子の質には全く影響はありません。リプロダクションクリニックでは、FSHが168の方で採卵や凍結ができています。
③現在はランダムスタート法という方法があり、月経周期のどこから刺激を開始しても取れる卵子に変わりがないことが判明しています。ただし、月経以外から開始すると刺激日数が少し長くなるとされています。
④基礎体温は全く関係ありません。不妊治療中(病院に通院されている方)は、基礎体温をつけるとかえって妊娠しにくくなるとの報告があります。基礎体温をつけると、いろいろ気になってしまうので、つけない方が良い(ストレスフリー)です。
⑤この2回の採卵結果は、ほとんど同じとみます。強いて言えば年齢かもしれませんが、大きく変わっていません。
なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。