Q&A3938 3811の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 2023.10.11「Q&A3811 29歳、移植3回」の質問者です。お答え頂き本当にありがとうございました。


あの後すぐリプロ東京さんに転院し、検査をさせて頂き(子宮収縮エコー・BCE・ERPeak・銅亜鉛検査、25OHビタミンD検査・HOMA-R検査)ました。
*250HビタミンD 25.3
*DHEA-S 179
*テストステロン 15
上記3つが引っかかりサプリを処方していただきました。それ以外は異常なしでした。その後採卵を1回やり、5日目3AB、3BB、4BCを凍結しました。私的には検査をしてすごく良かったと感じていますが、今までは何がダメだったんだろう…と考えてしまいます。
 

そこで質問なのですが、着床の窓ずれに関してはリプロでの投薬のタイミングで検査してるので、前院ではタイミングがずれてた場合、窓ずれが起きていたという可能性はあるのでしょうか。あとは卵の質があまり良くない、良くなかったという形でしょうか。海外ではタイミング法を頑張ると意気込んでましたが、早速治療をストップしたら元来の生理不順がはじまり本当に萎えております。まだリプロ東京さんでは移植はやってないのですが、今年の秋に一時帰国した際にやろうと考えています!頑張ります!
 

A 着床の窓ずれに関しては、黄体ホルモン製剤の開始からの時間がポイントです。前医と当院の時間が異なっていれば、窓ずれが起きていたと考え、当院のタイミングで移植することで解決します。卵子改善策の3項目(250HビタミンD、DHEA-S、テストステロン)ともにひっかかっていますので、逆に言えば、卵子の改善の余地が十分あった(けれども前医ではできていなかった)ことになります。