Q&A3889 化学流産後に卵胞が育ちません | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 41歳、顕微授精実施中

化学流産後、1回生理を見送り、生理3日目FSHが12.8で卵胞が3つ見えておりました。翌日からクロミッド1日1錠5日間、2日おきにゴナール200を3回打ちましたが、10日目の診察で全く成長しておらず中止となりました。

過去を振り返ると、以前の化学流産後の際も、同じ処方で8日目ほとんど成長していなかったのです。その際は、引き続きゴナール100と150を2日おきに打ち2個採卵しましたが、空胞と変性卵でした。

卵巣機能の低下は自覚しております。クロミッドのみやゴナール100の時は成長しておりましたが、卵胞が成長しないのは、薬が強いのでしょうか。それとも化学流産後も2回は生理を見送った方が良いのでしょうか。転院を検討しており、現在の治療を続けるべきか悩んでおります。

 

A たまたま2回とも化学流産後に卵胞が育たなかったという可能性もありますが、もしホルモン補充周期で移植していたのであればホルモン剤により卵巣に抑制がかかっていた可能性もあります。このような方は、調子が戻るまでお休みした方が良いかもしれません。しかし、毎回そうなるとも限りませんので、途中まで刺激して反応の様子を見るという作戦もあります。また、クロミッドのみやゴナール100で卵胞発育が良好だったので、そのような使い方が合っているのかもしれません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。