Q&A3826 3813の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2023.10.13「Q&A3813 3805の続き」の記事を読みました。

 

残念ながら三度目の今回も5週目で流産となってしまいました。これまで2回着床をしており(6週目と5週目の流産)、着床の窓の検査が必要とまでは思っていなかったのですが、「着床の窓が終わりかけの時に移植すると着床しても早期に流産になる」と言う説があるようです。松林先生はどのようにお考えでしょうか。もし着床後の流産が着床の窓が終わりかけのタイミングでの移植によるものならば私のパターンも、もしかしたら当てはまるのかと思い始めております。

PGTをしていない胚なので母体側の問題とは言い切れないのですが移植周期を優先させるか、ERA検査をするべきなのか、悩ましいです。

次もこのまま検査をせず移植する際は、松林先生の着床の窓が分からない場合の113時間と言うアドバイスに従おうと思います。120時間とちょっと過ぎで着床、さらに数時間過ぎた時は陰性だったので、120時間は超えないところを目指した方が良いかなと思いました。

クリニックでは説明が無く、患者である自分も知識がなく分からないまま言われるがままになっている事が実に多いものです。先生のブログはとても参考になり、新しい説もアップデートもされていて、例えば論文や学説は分かりにくい文章ですが、「つまり」と先生が患者目線でも分かりやすく言い換えられて下さるので、なるほどそう言うことか!と結論が見えてとても助かります。

 

A 着床の窓がズレている場合は、全く妊娠反応が出ないか、少ししか出ない場合です。胎嚢が見える段階まで妊娠が進んでいれば、着床の窓がズレていることはありません。ただし、113時間で移植してみるのは良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。