Q&A3721 28歳、無精子症、移植3回、流産1回 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 28歳

今通っているクリニックはリプロではないのですがリプロ大阪での経歴がある先生のもとでみてもらっています。
旦那が無精子症でTESEで精子がとれ、1度目の移植3AA→5AAで6週流産、2回目4AB→5ABでhCG 1.8で陰性。2回目からは保険でエンブリオグルー、アシストハッチングができるみたいで追加していました。今、3回目の移植中です。3AB→5ABですがフライング陰性なので期待ゼロです。3回ともホルモン補充でジュリナ、ウトロゲスタン、ルトラールを服用していました。

 

次が4回目なのですが、何か検査した方がよいでしょうか。残りの胚盤胞は、3AB、4BC2つ、4CC、3CC2つです。今回の移植中おりものに混ざった少量の出血が3日くらいあったこと、基礎体温が36.5〜36.6くらいまでしか上がらなかったことも病気なのではないかと心配です。リセット後移植するか、何か必要な検査があるか教えていただきたいです。

 

A 28歳で明らかな男性不妊なのにもかかわらず、移植3回で結果が出ていないのは、根本的に何らかの問題があるものと考えます。もし金銭的に余裕があれば、リプロで行っているすべてのオプション検査を実施してからの移植をお勧めしますが、流産後に新たに着床障害が生じる場合には、慢性子宮内膜炎あるいは着床の窓に変化がある場合なので、少なくともこの2つは検査すべきです。また、流産の際に流産胎児絨毛染色体検査をやっておられないのであれば、不育症検査を一通り受けてから移植に臨むのが良いでしょう。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。