最近読んでよかった本 170 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最近読んでよかった本を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

私のブログでは月2回本の紹介をしています。

何故本を紹介しているかについては、2016.9.29「「最近読んでよかった本」の新たな効能?「ニュートラルな気持ち」へ!」をご覧ください。

 

 

「検事の本懐」柚月裕子

第15回大藪春彦賞受賞作。「佐方貞人」シリーズ第2巻は短編5話「樹を見る」「罪を押す」「恩を返す」「拳を握る」「本懐を知る」からなる、佐方が若手検事の頃のお話。亡くなった弁護士の父から譲り受けた本懐を知ることになります。

 

 

「甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理」塔山郁

ホテルマンの「水尾爽太」は、薬剤師の「毒島(ぶすじま)花織」に思いを寄せている。彼女は卓越した薬の知識を持ち、薬にまつわる不思議な出来事をいつも即座に解決してくれる。きちんと管理しているはずの認知症の薬が、一種類だけなくなってしまうのはなぜ。筋トレに目覚めた友達が抱える悩みとは。毒島さんが薬にまつわる事件をさらりと解決します。 爽太の後輩「くるみ」ちゃん、雀荘バイトで作家志望の「影山」くんなど新キャラも登場する薬剤師ミステリー第2弾です。

第1弾「薬も過ぎれば毒となる 薬剤師・毒島花織の名推理」は、2022.2.6「最近読んでよかった本 その134」でご紹介。

 

 

「逃げるな新人外科医 泣くな研修医②」中山祐次郎

 

外科研修医シリーズ第2弾です。

第1弾「泣くな研修医」は、2022.9.22「最近読んでよかった本 149」でご紹介。

 

 

「白銀の逃亡者」知念実希人

致死率95%の感染症「ドナルド・ミュラー症候群」によるパンデミックが起こり、世界中の人々の命を奪う。感染症はワクチン開発により収束を告げるのだが、ドナルド・ミュラー症候群を乗り越えた僅かな生還者たちは皆、まるでサイボーグのような高い身体能力を獲得し「ヴァリアント」と呼ばれるようになる。その特徴は、瞳が白銀色であること。しかし、ヴァリアントが起こしたある凶悪事件のため、政府は隔離の方針を決定し、ヴァリアントは「憩いの森」という隔離地域で生活していた。ある時、救命救急医「岬純也」のもとに、女子高校生の「悠」が現れる。悠は東京拘置所にいる兄に手紙を渡したいと岬にお願いする。実は二人ともヴァリアントであるため、ヴァリアントに異常な憎悪を抱く刑事「毛利」が二人を迫う。ヴァリアントvs.警察vs.政府、さまざまな人間の思惑が、事件を予想外の方向へ誘う。コロナ前の2016年の作品であるとは驚きです。

 

 

 

 

「不思議の扉 時をかける恋」大森望編

古今東西のSFテイストをもった作品の中から、大森望が勧める作品集。シリーズ第1作は、時間(時空)を超えたラブストーリー。海外の作家も書いていますが、結構似たようなストーリーになるものです。