Q&A3663 美容医療のハイフは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 採卵後、1ヶ月のお休み周期を挟んでから移植を考えています。

この期間中に、美容医療のハイフを受けたいと思っているのですが、ハイフの熱ダメージにより破壊された脂肪細胞が老廃物となって血液と一緒に流れていくため、生理を2回以上見送ってから妊活をした方がいい、という話を聞き悩んでいます。お休み周期を挟むとはいえ、移植前にハイフ等の美容医療は受けない方が良いのでしょうか。

 

A ハイフとは、High Intensity Focused Ultrasound(HIFU、高密度焦点式超音波)のことと推察します。HIFUで用いる超音波の強度により破壊された脂肪細胞がどの程度血液中に放出されるかにもよるかと思いますので、妊活して良い期間については一概には言えないと思います。論文を検索してみましたが、不妊治療とHIFUについて明確に記載したものは見つかりませんでした。

 

なお、子宮筋腫や子宮腺筋症の治療にHIFUを用いることがありますが(FUSと言います)、この場合は脂肪細胞が流れていくわけではありません。避妊期間もそれぞれの施設で異なると思います。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。

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