Q 以前もブログに質問させていただき、無事に2人出産できました。グレードの低い胚盤胞でも十分可能性があると言ってくださり、ふたりとも問題なく育っております。この場を借りてお礼を申し上げます。残りの凍結胚で第3子を考えており、質問させてください。
男性因子にて他院通院し、移植歴は下記です。全て29歳採卵時のもので、ホルモン補充周期です。先生のブログにあったオプション検査は全て実施済です。
1回目 SEET+4BC陰性
2回目 SEET+4BC陰性
3回目 SEET+4AC陰性
4回目 SEET+4BC→7週流産(絨毛検査で染色体異常あり)
5回目 SEET+5AB 陰性
6回目 5BB →8週流産(SEETなし、絨毛検査で染色体異常あり)
7回目 4BC陰性
8回目 5BC+6BC同時移植(SEETなし)→双子出産
29歳時採卵 4BC(ICSI)が2つ残っています。もうSEETはありません。新たな採卵予定はなく、凍結してある2つを戻したら治療終結しようと思っています。先生のブログを拝見すると、二段階移植(同時移植)でしか妊娠しない人がいるとみまして、次回移植時のアドバイスをいただきたいです。
①年齢の割に染色体異常の数が多いと思っています。残りの胚を戻す前にPGT-Aをしてからの方が良いのでしょうか。4BCだとCの部分の細胞を調べることになりますか。再凍結することを考えるとPGT-Aするリスクの方が大きいですか。双子はPGTAせず、いまも問題なく育っているので迷ってます。
②地方なのでリプロに通院はできないのですが、もし松林先生だったら、次回も同時移植をすすめますか。今回双子の妊娠産後経過は問題なかったですが、帝王切開だったので次回も双子が平気なのか不安です。でも同時移植でないと着床しないなら、同時移植にトライしたい気持ちもあります。
③何度か断乳を試みてますが、夜間のみ双子が授乳していてまだ生理がきません。30代前半のうちに治療再開したいのですが、やはり完全断乳してからの方が良いですか。断乳した場合初回生理ですぐに移植再開できるのでしょうか(何回か生理を見送ったほうがいいですか)。
A
①流産内容物を検査すると50〜70%が染色体異常ですので、年齢の割に染色体異常の数が多いとは言えません。29歳での採卵でしたら、染色体異常率は20%です(2016.8.9「☆女性の年齢別染色体異常頻度 その2」の記事を参照してください)。胚のダメージを考慮すると、PGT-Aはしない方が良いです(4BCのCの部分を調べることになります)。
②出産した時の方法を踏襲するのが良いので、次回も2個同時移植をおすすめします。
③無料の治療(タイミング)でしたら完全断乳していない状態で妊娠されても良いですが、体外受精にはお金がかかっていますので、より良い状態で移植するのが良いです(不十分な状態で移植するのは勿体無いです)。断乳後の2回目以降の生理周期で移植をお勧めします。
なお、このQ&Aは、約4週間前の質問にお答えしております。