Q 44歳
42歳から不妊治療を開始し、今年初めての移植をしたものの心拍確認できず、稽留流産となりました。もともとAMHが0.5と低かったのですが、7月にリプロへ転院し改めて検査したところ、0.04と一気に低下し、今月までまだ一度も採卵が出来ていません。
友人(36歳、来年4月に第三子出産予定)に話したところ、彼女は人よりも卵子の数が多いということもあり、卵子提供をすると申し出てくれました。大変有難く出来ればお願いしたいと思っていますが、来年4月の出産後どのくらい待てば採卵をお願いしてもいいのでしょうか。インターネットで検索しても卵子提供の情報が殆どないのと、どこのサイトも現在中止となっています。そもそも友人からの卵子提供は認められているのでしょうか。分からないことが多いため質問をさせて頂きました。卵子提供の情報と、それによる出産のリスク等先生の見解を含めお伺い出来ればと思います。
A 日本での卵子提供は、日本産科婦人科学会が認めていません(法律違反ではありません)。日本産科婦人科学会は、卵子提供の斡旋もしてはならないとしています。そのため、情報が出てこないものと推察します。友人や親族からの卵子提供を行っているクリニックはあるかもしれませんが、アンダーグラウンドに潜ってしまいますので、表には出てきません。電話での問い合わせには(学会当局からの電話かもしれないため)「実施していない」と答えますので、直接行って確かめるしかありません。
卵子提供のリスクは、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)3.92倍、低体重児1.81倍、帝王切開2.71倍、早産1.34倍と報告されています(BJOG 2016; 123: 1471)。
なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。