Q&A3074 サプリについて | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 現在移植に向け次のサプリを毎日飲んでおります(ビタミンD、亜鉛等の検査において問題ないこと確認済みです)。

 

葉酸 600μg

ラクトフェリン 300mg

ビタミンD 2000IU
ビタミンE 400IU

アルギニン 2000mg

メラトニン 3mg
亜鉛 14mg

①サプリの種類・量において過不足はありますでしょうか。
②それぞれのサプリはいつまで続けるのが良いでしょうか(妊娠判定まで?出産まで?)。
③先生がおっしゃっている「ニュートラル」な気持ちをもつにはどのように過ごすのが良いでしょうか(これが一番難しいです)。

 

A  

①サプリメントは、文字通り「補完、補足」の意味です。様々なサプリメントが販売されていますが、ある程度幅を持って服用量が決まっています。妊活中の服用量としては概ね問題ないと思いますが、もし子宮内膜が薄いようでしたら、アルギニンの量が不足しているかもしれません(大腸送達アルギニンなら900mg/日、通常のアルギニンでは6000mg/日)。
②考え方によりますが、リプロダクションクリニック では下記としています。

葉酸 妊娠12週まで

ラクトフェリン 出産まで

ビタミンD 出産まで

ビタミンE 妊娠判定まで

アルギニン 移植前日まで

メラトニン 妊娠判定まで(リプロでは服用を推奨していません)
亜鉛 心拍確認まで

③「ニュートラル」な気持ちは、「妊娠について何も考えない」ことです。しかし、何も考えないのは極めて難しいことですので、何か他のことに打ち込むのが良いです。打ち込める趣味があればそれが良いですが、趣味がないのであれば読書を推奨しています。読書は「ながら読書」ができませんので、集中せざるを得ません。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。