Q&A3030 ヒグローマと流産でした | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 夫婦共に32歳

 

1人目は妊活8ヶ月で自然妊娠。2人目は2年ほどタイミング、人工授精2回するも陰性、体外受精をしました。私自身、左の卵巣の位置が後ろで悪く、妊娠率は普通の半分程だと医者に言われています。体外受精にステップアップし、採卵は30個、胚盤胞8個を全て凍結しました。
1回目ホルモン補充周期移植→9w稽留流産

2回目自然周期移植→ヒグローマ、胎児水腫にて16wで死産

 

あと6個凍結胚がありますが、全て胚盤胞とはいえ、同じタイミングの卵子と精子でできたものなので、全部同じような染色体異常なのかな、また戻しても流産、死産になるのかなと非常に不安です。同じ凍結してある胚盤胞を戻すか、人工授精に戻してみるか、非常に悩んでいます。先生のお考えはいかがでしょうか。
 

A cystic hygroma(嚢胞性ヒグローマ)は偶然起きるものです。流産も1回なら偶然です。同じ時に採卵したものでも、違う時に採卵したものでも、受精卵は全て独立したものですので、一つ一つの胚の条件は異なります。したがって、安心して移植に臨むのが良いでしょう。

 

下記の記事を参照してください。

2018.8.11「Q&A1917 36歳、嚢胞性ヒグローマ後、第2子希望

2015.6.9「Q&A718 18トリソミー死産後

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。