Q&A2985 胞状奇胎と無脳症でした | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q AMH 2.7、子宮鏡検査と慢性子宮内膜炎陰性

 

2015年 結婚→タイミング法、人工授精、顕微授精
2017年 顕微授精3回、2回化学流産、1回陰性
2018年 自然妊娠で胞状奇胎
2021年6月 自然妊娠で無脳症と言われる(まだ中絶の処理などはしていません)


現在、胚盤胞3個、初期胚2個凍結あり
旦那の精子は2017年度ぐらいから少ないと言われてます。それまでは少ないと言われていませんでした。子供が欲しいんですが、染色体の検査をした方がいいんでしょうか。あと、タイミングでしばらく様子みてから、移植した方いいでしょうか。
 
A 年齢の記載がありませんので、一般論で記載します。
 
胞状奇胎も無脳症も夫婦の染色体(あるいは受精卵の染色体異常)とは無関係ですので、夫婦染色体検査(あるいは受精卵の染色体検査=PGT)を行うメリットはあまりないと思います。自然妊娠で妊娠されていますが、胚移植では化学流産止まりですので、タイミングの選択はありです。不育症検査をしっかり行い、不育の治療を行いながら、タイミングあるいは胚移植をするのが良いでしょう。
 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。