Q&A2967 IVAについて | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 先日、こちらの記事にある手術(IVA)を受けたという方をお見かけし、卵巣機能の回復は不可能だと思っていたので衝撃でした。

紹介されているのは、閉経後に妊娠を希望する患者さんの卵巣の中にある、1000個程度残る卵子をなんとか活性化させる、という手術(であると認識しました)ですが、この手術は超低AMH(1以下のような)で採卵が上手く行かずに苦戦されている患者さんにとっても、希望が持てるような手術なのでしょうか。いまいち手術の理論と効果がイメージできなかったので、解説いただけると幸いです。

 

A IVAは、河村先生が発見した素晴らしい治療です。しかし、IVAをもってしても卵子が発育しない、あるいは回収できないことがあります。この治療は、閉経後ではなく、閉経前の若年女性あるいは早発閉経の女性が対象になります。AMH低値でなかなか採卵までたどり着けない方には実施してみる価値のある治療だと思います。

 

なお、このQ&Aは、約1ヶ月前の質問にお答えしております。