Q&A2791 藁にもすがる思いです | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 低AMH、高FSH(8〜20)、抗核抗体陽性(40)、PS-AP(50)、ラクトバチルス100%、子宮後屈

3AAや4ABをバファリン内服で移植しても、1度も陽性が出たことがありません。主治医も頭を抱えており、着床のズレと子宮後屈により出血を伴う移植であるため陽性に至らないのではないかと言われました。1度も着床しない理由が正直わかりません。もしよければ、ご助言いただけないでしょうか。
 

A 高FSHとありますが、8〜20でしたらまだまだ大丈夫な数値です。良好胚盤胞を2回移植して結果が出ていない場合には、リプロのオプション検査が有効な場合が多いです。すなわち、慢性子宮内膜炎検査、子宮収縮検査、25OHビタミンD検査、銅亜鉛検査、不育検査を実施して、全ての対策を行った上で、次回の移植を行うことをお勧めいたします。また、着床の窓の検査も実施しておきたいところです。なお、子宮後屈は上手くいかない理由にはならないと思いますが、出血を伴う移植は好ましくありません。

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。