Q&A2487 第二子に向けて | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q リプロでの顕微受精を経て、無事に第一子を出産しました。その節は本当にありがとうございました。30歳で体外受精を始めて、いつも採卵では未成熟卵が多く上手くいかず、過去5回の移植も全て陰性でした。有名な不妊治療の先生に、あなたは卵子の成熟障害だと言われ、子どもを持つことは出来ないのではないかと不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、リプロに転院後1回の採卵・移植にて妊娠し、無事に可愛い我が子を出産しました。本当にありがとうございました。私自身も医療関係の仕事をしていますが、リプロの先生方の日々の努力と、それぞれの患者に向き合う姿勢には本当に頭が下がります。結果が出る前から、今回はいけるんじゃないかと思わせてくれるような、自分の中で納得出来る治療でした。

出産後4ヵ月が経ち、次の治療をいつ始めようかと考えるようになりました。幸い、凍結胚がありますので、移植からのスタートになると思います。そこで、いくつか質問があります。

①現在まだ授乳中で生理が来ていませんが、授乳をやめて生理が何回来た時点で予約を取ればスムーズでしょうか。子宮鏡検査や子宮内膜炎の検査も生理周期が安定してから行った方が良いですか。
②真夏の移植や採卵は妊娠率が低いですか。
③東京オリンピックの期間中は、通常診療ですか。
④今日からでも出来ることは何かありますか(ビタミンDのサプリメントは飲み続けています)。
仕事の都合上、もし可能ならば2021年3月までに出産出来たらなどと、勝手なことも考えています(もちろん、難しいことは承知しています)。

 

A リプロ転院後1回の採卵・移植にて妊娠、出産されたとのこと、大変嬉しく、誇りに思います。

①授乳をやめて生理が2〜3回来た時点でご来院下さい。子宮鏡検査や慢性子宮内膜炎の検査もその時で構いません。
②真夏の移植は妊娠率が低い傾向がありますが、確率の違いは微々たるものですし、個人差の方が大きいようです。
③東京オリンピックの期間も通常診療です。オリンピックは、日常業務に支障がないものと考えます。
④今から出来ることは、特にありません。2021年3月までに出産をご希望ならば、2020年6月までに移植する必要があります。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。