Q 不育症でヘパリン治療しながら3回流産
3回目の流産手術をしたときに、胎盤ポリープになってしまったようで、造影MRIしてUAEをして再手術といわれています。妊孕性が低下する可能性があるためUAEはできたらしたくないのですが、治療法としてMTX治療と迷っています。どちらがこれからの妊娠に影響が少ないでしょうか。また胎盤ポリープのあとは子宮内癒着も起きやすいと思うので、今までみたいに闇雲に妊活するのではなく、PGT-Aを検討しています。
A UAEは他の方法では止血できない子宮内出血を止めるために行い、MTXは胎盤組織を消滅させるために行いますので、目的が異なります。これらの処置は必要がある場合にのみ実施するものであり、必要がなければ実施すべきではありません。現在切迫した状況でなければ、経過観察という方法もあります。なお、どちらがこれからの妊娠に影響が少ないかは人それぞれですので予測不可能です。また、不育症でヘパリン治療しながら3回流産でしたら、本来ならPGT-Aが推奨されると思います(日本では現在実施不可ですが順次許可がおりる予定)。
下記の記事を参照してください。
2019.5.20「Q&A2203 NBCA使用によるUAEで妊娠可能か?」
2019.3.2「Q&A2124 UAE後第2子希望」
2018.12.13「Q&A2042 産後出血でUAEを実施しました」
2016.6.1「Q&A1108 子宮頸管妊娠後の対応策は?」
2015.9.4「Q&A808 頸管妊娠・不全流産後出血が続きます」
なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。