Q&A2284 第2子に向けてアドバイスは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2018.2.14「Q&A1736 34歳、AMH 6.66、リセットは?」、2018.3.27「Q&A1777 第2子まで希望する場合の作戦は?」、2018.8.4「Q&A1910 34歳、AMH 6.66、質問3回目です」で回答していただき、ありがとうございました。その後、リプロへのセカンド・オピニオンで不育症検査、子宮収縮検査を行いダクチル、プレドニン、バイアスピリンを使用し、3回目の移植で妊娠、出産へ至ることができました。

適切なアドバイスがあったお陰で出産に無事にたどり着けました。ありがとうございました。採卵をして分割胚を見ていたのに、ここまで大きくなってこの腕に息子を抱いている不思議と幸せを噛み締めています。

経過としては、2回目の採卵は黄体ホルモンで排卵抑制をしての採卵。採卵数が5個と少なく、2個成熟卵、2個未熟卵、1個変成卵で2個顕微授精し、3日目に8分割グレード1×2個となりました。アドバイス通り、ホルモン補充での初期胚移植で妊娠でき、ダクチルとプレドニンは飲みきり、バイアスピリンは16週まで使用しました。妊娠経過は大きな問題なく、40w5dの時点で陣痛が来なかったため、プロスタグランディンの内服で誘発し、出産となりました。予定日過ぎていましたが、2576g 48cmの小さめの男の子でした。生まれてからは小さめながら元気に育ってくれています。

まだ先になりますが、今後の計画の参考にさせてもらいたく、質問させていただく次第です。
①第二子を考えたとき、どのタイミングで受診するのがベストでしょうか。現在授乳しており生理が再開してません。生理再開後、周期が安定するまで待つべきか、ホルモン補充での移植は影響がないのか教えていただきたいです。また、授乳中に生理が再開した場合はどうすればいいでしょうか。早めに移植に移りたいと思っていますが、できる限りは授乳は続けていきたいと思っています。
②今回はダクチル、プレドニン、バイアスピリンを使用して上手くいったので、次回も全く同じがいいでしょうか。特にバイアスピリンは途中で中止になりましたが、やはり、はじめは飲む方が安全でしょうか(産科の先生は飲まなくてもいいのではないかと言う感じだったので)。検査時のプロテインS活性は76%でした。5w4dで43%。その後検査せず、16wで終了。妊娠前に再検査の必要はありますでしょうか。
③ブログを拝見していて、第一子が男児の場合二人目不妊となることがあるようですが、移植の際に何か先にできる対策、検査などはありますでしょうか。

第二子のお迎えの際には、またお世話になりたいと思います。

 

A 

①授乳終了後、2〜3ヶ月で移植可能です。授乳中に生理が再開しても構いません。

②基本的に、上手く行った時の方法を踏襲するのが良いでしょう。ただし、出産後は身体の仕組みが変わって良くなることがありますので、引っかかっていた部分の再検査はやっておいた方が良いでしょう。授乳終了後に外来を受診してください。

③これに関する対策はありません。

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。