Q&A2172 姉についてご相談 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 1番上の姉についてご相談致したく、メールさせて頂きました。

現在38歳
不妊治療を長い期間している
34歳の頃乳癌で治療を行った経験あり(放射線?治療)
最近空胞ばかりで移植までいかない。3回連続空胞

現在自然周期系のクリニックに通っており、なかなか妊娠できない。転院を考えている。 排卵誘発剤で沢山排卵させても殆どが空胞でいくら誘発しても1つしか成熟卵が取れない。取れた成熟卵も全く胚盤胞にならない、との事です。打開方法など教えていただけませんでしょうか(どうすれば胚盤胞になるのか、なぜ空胞ばかりなのか、アルギニンを飲んでるらしいですが効果はあるのか、どうすれば移植までいきつけるか)。

 

A 空胞が多い場合の具体的な対策は明らかにされていませんが、卵子の改善策を実施してみる価値はあるでしょう。すなわち、25-OHビタミンD、DHEAS、テストステロン、耐糖能、甲状腺の採血を行い、改善策を施してから採卵に臨むことをお勧めいたします。また、自然周期系のクリニックでは排卵誘発は不得意な分野である可能性がありますので、ぜひ刺激周期をしっかり行っているクリニックへの転院をお勧めします。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。