Q&A2153 夫が治療に消極的で未受精卵凍結を考えています | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2018年10月に夫が精索静脈瘤グレード3の診断を受けました。サプリメントは飲んでいます。

夫は手術を受けたからといって必ずしも改善される保証はないと言い訳し、夫が手術を受けないため、現在不妊治療を休んでいます。私自身、このような夫とこれからも夫婦としてやっていけるのか、不妊治療を始めてからとても悩むようになりました。現在離婚も視野に入れています。いずれにせよ、夫がいつ手術を受けてくれるか分からないので、私自身は子供を望んでいるため卵子凍結だけでもして将来に備えたいと考えるようになりました。受精卵凍結の方が成果はいいと思いますが、最近は技術進歩も想像すると未授精の卵子凍結も同じくらいの成果なのか知りたくて疑問を持っています。未受精卵凍結の成果について教えて下さい。

 

A ひと昔前は、卵子凍結で半分くらいロスがありましたが、現在は一割のロスになっています。つまり、10個凍結して1個ダメージによりロスが生じ、9個が使えることになります。したがって、現在の状況では、卵子凍結をしておいて損はないでしょう。

 

下記の記事を参照してください。

2017.7.30 []Q&A1534 卵子凍結、精子凍結は?

2017.4.20「☆☆出産に必要な凍結卵子の数は?

2016.3.22「☆☆出産に必要な卵子の個数は?

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。