Q&A2121 44歳、第1子凍結胚、第2子タイミング、第3子は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2年間の治療で採卵11回、移植5回目で妊娠、出産することができました。
42歳で採卵した2個(3AA、4BB)が凍結してあります。年齢が年齢なので早めに2人目を希望し、移植だと生理2周期目+断乳しなくてはならないので、タイミングを試み、生理再開後2回目で妊娠、出産することができました(44歳)。

第3子を希望した場合、凍結胚移植がいいのかまたタイミングを試みる価値があるのか。2年間の治療で相当額を費やし凍結した胚であること、妊娠できる時間が少ししか残っていない年齢であること、高齢ながらの心配もあります。なお、2人ともNIPTをしました。

 

A 42歳で採卵した2個はとても貴重なので凍結を継続しておくことが前提にあります。その上で「移植だと生理2周期目+断乳しなくてはならない」の部分がポイントになるかと思います。貴重な受精卵の移植は(着床の条件を良くするために)ぜひ断乳してからが良いですので、断乳時期が早ければ移植、遅ければそれまでタイミングが良いでしょう。

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。