Q&A2084 大豆の摂取について | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 以前、他の記事で子宮内膜を厚くするには、大豆製品を一切止めると良いと回答されておりましたが、それは高齢の場合にも当てはまるのでしょうか。今回、大豆を大幅に減らしたところ、私の場合、逆に内膜が薄くなってしまいました。また、大豆以外の豆の摂取は、大丈夫なのでしょうか。

 

A 大豆には女性ホルモンが大量に含まれています。女性ホルモンの継続摂取をすると、体内での女性ホルモン産生が減少します。「植物性エストロゲン」としては、大豆イソフラボンやザクロが有名です。イソフラボン類はマメ科植物には多かれ少なかれ含まれていますが、これを桁違いに多く含み、食品として摂取する機会も多いのが大豆です。その他の豆類には少ない量ですのでご安心ください。

 

質問者さんの場合には、大豆を大幅に減らしたところ、逆に内膜が薄くなったとのことですので、以前の使用量に戻すのが良いでしょう。個人個人で異なる場合があります。

 

下記の記事を参照してください。

2018.6.26「Q&A1871 移植後1週間で内膜が必ず薄くなります

2013.2.13「☆女性ホルモンのサプリは本当に健康によいか:日本編

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。