Q&A1972 43歳、初期流産4回 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 43歳、初期流産4回 

38歳で自然妊娠で1回、顕微受精で3回流産しました。2度目の流産後に不育症検査で抗リン脂質抗体が高いことが分かり、バイアスピリンを服用しましたがその後2回とも心拍が確認できませんでした。担当医からは年齢による卵子の問題と言われました。
また、今回別の病院で多血と言われましたが、不育症と関連してきますか。治療をした方がいいのか食事で改善できるのか、新しい問題に混乱しています。顕微授精の胚はいつも自然排出されるので、異物とみなす抗体があるのではと考え始めています。Th1/Th2検査を主人に勧められました。また、卵子提供も視野に入れていますが、不育症や胚を排出する傾向にある場合は、難しいのでしょうか。
 
A 抗リン脂質抗体の種類と抗体価がどの程度か定かではありませんので何とも言えませんが、私ならバイアスピリンだけでなくヘパリンを使います。
なお、多血は不育とは関係ありませんし、Th1/Th2検査の真偽についても確かな事は言えません。
不育症専門医のもとでしっかりと不育検査を行い、正しい判断基準のもとに診断し、正しい治療を行うことが肝心です。
 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。