Q&A1484 17週と20週で流産 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 昨年胎児水腫のため17週で流産し、今年胎胞脱出のため20週で流産しました。どちらも胚盤胞移植での妊娠でした。胎胞脱出は、頚管無力症のためだろうと言われました。赤ちゃんはしっかり育っており、心拍もしっかりしていました。このような場合、次回も流産する確率は高いですか。また、不育症など、検査をしておいた方が良いでしょうか。

 

A 1回目は胎児要因、2回目は母体要因と考えられ、2回の流産は全く別の要因です。しかし、妊娠中期の、いわゆる安定期での2回の流産は極めて稀です。できる限りの検査と対策を行い、次の妊娠に備えるのが良いと思います。

すなわち、まず不育症検査を行い、妊娠したらNugentスコア(J Clin Microbiol 1991; 29: 297)を定期的に取りつつ、シロッカー手術の時期を決定します。

 

下記の記事を参照してください。

2013.7.26「☆膣炎と不妊症の意外な関係

2017.3.5「嬉しい報告:細菌性腟症管理