☆ビタミンD製剤はいつ服用すればよいか | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。


テーマ:

ビタミンDが低下している方にビタミンD製剤を服用していただきますが、なかなかビタミンD濃度が回復しない方がおられることも少なくありません。ビタミンD製剤はいつ服用すればよいかについて明確に記した論文をご紹介いたします。

 

J Bone Miner Res 2010; 25: 928(米国)

要約:ビタミンD製剤投与によりビタミンD濃度の改善がみられなかった方17名(女性13名、男性4名、平均年齢64.5歳)を対象に、ビタミンD製剤の服用パターンを変えてみました。これらの方の多くは、食事前や軽食後(朝食や昼食)にビタミンD製剤を服用していましたので、1日のうち最も大食をした後(3食のうち最も量が多い食事の後、通常は夕食後)にビタミンD製剤を服用していただき、濃度の改善を前方視的に検討しました。なお、ビタミンD製剤投与量は、1000〜50000単位/日で、服用パターンの変更前後で同一量としました。25(OH)ビタミンD濃度は、投与法変更前(平均30.5 ng/mL)と比べ、変更後(平均47.2 ng/mL)に有意に改善しました(1.57倍)。

 

解説:ビタミンD欠乏症は、骨とミネラル代謝のみならず、心血管疾患や免疫系や癌との関連が示唆されています。このため、様々な疾患でビタミンD濃度が測定され、ビタミンD濃度を正常化するためのビタミンD製剤が投与されています。しかし、これまで最適な投与法については明らかにされていませんでした。ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、食事摂取との関連があるのではないかとの推察のもとに本論文の研究が行われました。本論文は、たくさん食べた後にビタミンD製剤を服用するのが得策であることを示しています。たくさん食べた食事の中には、脂質が含まれている確率が高くなることがビタミンDの吸収を良くするのではないかと考えられます。なかなかビタミンD濃度が回復しない方は、ぜひ一番たくさん食べた食後に服用することをお勧めいたします。

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