Q&A1237 第2子女の子希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q    第2子希望、夫42歳、妻31歳、チョコート嚢腫
第1子(7セルグレード1を移植)2015年出産。
妊娠出産を経てチョコート嚢腫は完治したと思ったのですが、アンダゴニスト(ゴナールとセロフェン)で刺激しても4つしか取れませんでした。
①これは体質の問題でしょうか。
②4つ採卵でき、3つ凍結(7セル.9セル.11セルすべてグレード1)できました。
どれが一番女の子になりますでしょうか。女児希望です。

A   

①AMHの記載がありませんので、あくまで推測ですが、適切な刺激ができていないのではないかと思います。チョコレート嚢腫がある方は、AMH低下、すなわち卵巣機能低下の場合が多いです。このような方には、ゴナールは有効ではありません。
②胚盤胞でさえ難しいところを、初期胚の段階で、男女の予測は不可能です。そもそも、発育が、ややゆっくりだった7細胞胚で男の子になっています。今回の胚はそれよりさらに発育の早いもの、つまり、もっと男の子の可能性が高いことになりますが、本当にその後も発育が同じペースなのかは誰にでもわかりません。