Q&A1100 移植後の運動は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 体外受精移植後から妊娠判定までの運動について教えてください。
新鮮胚または凍結胚2-3日目を移植していますが、妊娠しません。ほとんど毎日運動をしていますが、移植後から妊娠判定までは運動しないほうが良いのでしょうか。種目は具体的な明記は避けたいので記載しませんが、数十秒間ジャンプを繰り返す感じです。いくつか病院で聞きましたが、普段やっている運動は影響ないと言われていますし、私もその運動が出来ないとしたらストレスに感じます。

A 私は、移植から1週間の間は、運動を控えるように指示しています。
特に、振動のある運動や、加速度のある運動、腹部を曲げる運動、腹部を捻る運動は控えた方がよいように思います。これらは、着床しようとしている胚(受精卵)を振り落とすイメージのある運動です。

質問者さんの記載した運動のジャンプ自体には問題ないと思いますが、着地の時に子宮に強い衝撃が生じるように思います。移植から1週間の間は、できれば控えた方が良いように思います。