Q&A1090 妊娠は諦めてくださいと言われました | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 今年結婚を予定しています。まだ妊娠は諦めきれないでいますが、先日卵子提供しか手段はないと言われ、本当に他に手段はないのか、先生にお伺いできたらと思いメールを致しました。今の産婦人科に通い始めてまだ3ケ月も経っていません。
生理不順からレディースクリニックを受診したところ、E2 <5.0、FSH 85.6、LH 46.2
不妊治療に力をいれている産婦人科へ転院し、再受診し早発閉経と診断されました。AMH <0.10。この時内診もしてもらいましたが、卵巣が確認しにくいと言われました。
エストラーナテープとルトラールで生理をおこし、先日生理4日目にFSHを調べたところ、FSH 62.21で、「あなたには海外での卵子提供しか残されていません。最近東京でIVAを受けれるところがありますがね…」と言われました。限りなく妊娠できる可能性は低いとは思いますが、残された道は本当にこの2つしかないのでしょうか。彼には、そこまでしての妊娠は望んではいないと言われています。転院を考えていますが、どこの病院でも結果が同じなら『産まない』という選択も考えるべきなのか悩んでおります。

A FSHが高いと、いとも簡単に「あなたは閉経です。妊娠は諦めてください」と言われます。しかし、必ずしもそうではありません。他院でFSHが高いために過去1年間全く採卵できなかった方が、当院のFSH調整法で採卵し、妊娠、出産されています。また、FSHが最大168の方から採卵ができています。ぜひ、当院を受診してください。