Q&A624 仕事をしながらの体外受精は可能か? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 39歳、多嚢胞性卵巣症候群、AMH 8
人工授精が終了し体外授精にステップアップします。現在フルタイムで仕事しており、体外授精にあたり仕事はやめるのですが、やめると生理不順になり生理がこなくなります。体外授精はしなくてはならないし、仕事は周りの理解がない為休めないので無理です。このまま仕事やりながら自然妊娠か、仕事を辞めて生理不順ながら体外授精に向かうのはどちらがよいでしょうか。

A 体外授精は生理不順でもできますので、あまり心配は要らないと思います。そもそも体外受精は、着床を除くほとんど全ての原因をカバーできる治療です。排卵障害は最も得意分野のひとつでもあります。年齢的に自然妊娠の確率はかなり低下しますので、早めのステップアップが望ましいでしょう。また、夜間や土日祝日の診療を行なっているクリニックであれば、仕事をしながらの体外受精も可能です。当院では、仕事をしながらの通院が7割程度おられると思います。