Q&A564 福さん式とは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 28才、中期流産後
よく、「福さん式」といって子宮口の変化で排卵日や妊娠か生理前の状況がわかると書いてあるのを見るのですが、医学的にはどうなんでしょうか。

A 「福さん式」とは元助産師の方が妊娠への近道をサイトで公開し、掲示板でアドバイスをしたことから広まったと聞きますが、現在そのサイトは閉鎖されているようです。

現在見ることができる「福さん式」から派生したサイトによると、「福さん式」とは、自分で内診して、子宮口や帯下(おりもの)の状態をチェックし、排卵日を見極めることのようです。また、排卵日の4日前からのタイミングを推奨しています。

この情報だけから推測すると、「福さん式」は、あくまでもホルモンバランスが正常の方で、薬剤を使用しない場合にのみ適用されるものであり、排卵障害の方や薬剤を使用した場合にはこれでは排卵日がわからないと思います。また、排卵日の4日前からタイミングをトライすることは理にかなっています。自己タイミングを行う際のひとつの指標としては良いのかもしれません。