Q&A505 帝王切開瘢痕部妊娠(CSP) | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 6週3日 帝王切開瘢痕部妊娠(CSP)
6週6日 hCG 7483、メソトレキセート(MTX)注射
7週3日 hCG 8180
MTXは、現在二度打ちました。hCGの下がらない時には三度目を打ちます。
hCGはゼロにならないと治療は受けれないのでしょうか。もし、半年以内にhCGがゼロになった際には、採卵はできなくても胚移植は可能なのでしょうか。もしくは、ステップダウンした治療は可能でしょうか。

A hCGが完全にゼロになってから治療を再開することになります。
妊娠治療に用いる薬剤(hMG製剤、FSH製剤、クロミフェン、プレマリン、黄体ホルモン製剤など)は、hCGの産生を促す可能性がありますので、薬剤が使用できません。

また、妊娠ホルモンであるhCGが出ている時には、排卵も着床もうまくいかないと考えられています。「hCG=妊娠中」のサインであるため、新たな妊娠をするためのホルモン環境が整っていないとお考えください。