Q&A543 インフルエンザ予防接種 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q ごく軽度のPCOがあり、クロミッド内服しフォリスチム150単位を2回注射し採卵、2個 凍結保存できました。ソフィアAを内服し、次回の生理3日目に受診し移植予定です。
インフルエンザ予防接種は、した方がいいのでしょうか。着床しずらくなったり、胎児に影響がないか心配です。ネット検索すると、問題ないといってる先生としないでいいという先生がいるようです。

A 新型インフルエンザが流行した2009年に、妊娠中の方には優先してワクチンの接種が行われました。その結果、多くの妊婦さんがインフルエンザの感染を逃れただけでなく、有意な副作用は認められませんでした。そのため、アメリカの予防接種諮問委員会(ACIP)は、妊娠中のインフルエンザワクチン接種を妊娠週数に関わらず推奨しています。国立成育医療研究センターでは、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は母子ともに有用なワクチン接種と報告しています。妊娠治療中も同様で、メリットはたくさんありますが、デメリットについての報告はありません。

下記の記事を参照してください。
2014.10.30「インフルエンザワクチン接種してもよいですか?」
2014.4.28「☆妊娠初期のインフルエンザ感染の影響」
2013.4.25「新型インフルエンザ その4(まとめ)」
2013.4.21「新型インフルエンザ その3」
2013.4.17「新型インフルエンザ その2」
2013.4.13「新型インフルエンザ その1」
2011.11.22「☆インフルエンザワクチン」