Q&A172 NIPTか羊水検査か | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 人工受精をして、嬉しいことに妊娠することができました。次の心配は、高齢出産になりますので、母体血胎児染色体検査(NIPT)を受けようと考えています。羊水検査を行う方がいいのか、母体血胎児染色体検査の有効性について、教えてください。陰性であった場合。陽性であった場合など。よろしくお願いします。

A NIPTが陰性の場合には、それだけで安心できますが(陰性的中率:ほぼ100%)、NIPTが陽性だった場合には、確認検査として羊水検査が必要になります。

女性の年齢によって陽性的中率は大きく変わりますのでご注意ください。
年齢   ダウン症率  陽性的中率
20歳   1/1667    37.3%
25歳   1/1200    45.3%
30歳   1/952      51.0%
35歳   1/378     72.4%
40歳   1/106     90.4%
45歳   1/30      97.2%

詳細は、下記の記事を参考にしてください。
2013.3.26「☆母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査について」