Q&A88 32歳、AMH<0.1、FSH 8〜20、精索静脈瘤オペ後 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 32歳、AMH<0.1、夫精索静脈瘤術後、顕微授精
初回の採卵は、FSH 8、クロミフェンとHMGフジの注射で刺激し、3個の受精卵を3日目に凍結出来ました。
2回目の採卵はFSH 20の為カウフマン療法の注射でFSHを16に下げてから、同じ誘発で採卵を行った所、空砲が1個と未熟卵1個で、顕微授精は出来ませんでした。さらに、採卵後の出血で1週間の入院になりました。
2回目は、低温期が高温期並に高かったのも関係があったのでしょうか。主治医からは卵巣が固く早期閉経状態で良い卵が採れないとの事でした。32歳で突然、閉経と言われ来月の採卵も卵が採れるかわからない状態です。妊娠する為に自分に出来る事は何かありますでしょうか。

A 卵巣からの卵子の供給は、毎日行われています。これは、体温とは無関係です。発育する際にどの卵子が選ばれるかはランダムです。2回目の卵子は、たまたまよくなかったと考えた方が自然だと思います。
閉経すると、FSHは100くらいになります。FSHが15前後のレベルであれば、まだ可能性はあると思います。FSHを低くキープしながら、適切な刺激を行うことがポイントです。32歳ですから、卵子が採れさえすれば十分妊娠のチャンスがあります。
自らが出来ることは、卵子にとってマイナスになることを極力避けることです。下記の記事を参考にしてください。
2013.7.16「☆☆☆ライフスタイルと妊娠 改訂版」