体外受精で500万人が出生 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

「体外受精で500万人が出生」というニュースを、今年の7月にICMART(国際生殖医療監視機関)が発表しました。1978年に第1子誕生から34年、体外受精の治療も既に特別な治療ではなく一般的な治療になっています。日本でも40人に1人(クラスに1人)が体外受精で出生しています。このニュースは日本ではほとんど報道されなかったと思います(私は、ESHREのニューズレターで知りました)。それにしても、この報道で外国メディアのいくつかは、いまだに"test tube babies"という言葉を使っているのには正直驚きました。心のケアの重要性は日本よりも外国で強く認識されていると思っていましたから、なんだか裏切られたような気がします。

ブログを始めて3週間、患者さん向けに正しい情報発信をと思って始めましたが、意外にも医療関係者(医師、看護師)の読者が多く、反響もあり、嬉しく思います。これからもどんどん情報を発信していきたいと思います。今までは、一般妊娠治療の豆知識的なことが多かったですが、ART、心のケア、基礎研究なども取り上げますので、どうぞ宜しくおつきあい下さい。