宝塚星組公演『The Lost Glory―美しき幻影―』『パッショネイト宝塚!』 | matsuのどやさ日記

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デラックス系ホテル(主に関西)を中心に、宝塚、ディズニー、その他自分の好きなことを書いているブログです。

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『The Lost Glory―美しき幻影―』

“栄光の20年代”と謳われた、第一次世界大戦後の好景気に沸くニューヨークを舞台に、シェイクスピアの「オセロー」をイメージモチーフとして、男女の愛憎のドラマを描いたミュージカル(HPから)

宝塚歌劇 5組の中でトップスター在任期間も人気も一番の柚希礼音さん(ちえちゃん)を2番手に、宝塚理事でもある専科の轟悠さん(イシさん)を主役に据えた作品です。
しかもトップ娘役の夢咲ねねさん(ねねちゃん)はちえちゃんでなく、イシさんとカップルという通常とは異なる公演なので、どうなることかと期待大、心配も少々…。

そして観終わった後の感想は…

観ごたえあって良かったです
好景気に沸くアメリカで実業家として成功を収めたオットー(イシさん)が復讐心に燃えるイヴァーノ(ちえちゃん)の罠にかかり、美しい新妻ディアナ(ねねちゃん)にも不信感を募らせ、金銭的にも心身的にも人生を落ちていきます。
紳士的なオットーが妻への嫉妬に狂い、悩む姿はベテラン中のベテランであるイシさんの演技が光ってました。

そしてイヴァーノ役のちえちゃん。
かなりの悪役ぶりです。『スカーレット・ピンバーネル』のショーブランを思い出しますね~。
オットーと社会への不満と復讐心がセリフに歌に強く現れて迫力ある役作りでした。
もう凄いの一言です
イシさんが主役ですが、同等の、いやそれ以上の印象でした。
通常のちえねねコンビの作品なら、こんな悪役はできなかったでしょう。
ちえちゃんの、こんなインパクトのある役を見られて、とても満足です。

ねねちゃんも大人の部分と無邪気な子供ような雰囲気がうまく出ていました。
オットーと気持ちがすれ違って悲しむ姿は同じ女性として見ていて辛かった。
ディアナがイヴァーノに言う「信じていいのよ、傷つく事を恐れなければ…」というセリフも憎しみだけを持つ彼の救いになったと信じたい。

好青年でありながら、イヴァーノに嵌められて破滅していく紅ゆずるさん演じるロナルドも、坊ちゃん新若社長から、しっかりした大人の男になっていく真風涼帆さん演じるカーティスも、魅力的な人物達でした。

私、アメリカの1920年代好きなんです
最近なら『華やかなりし日々』がお気に入りの作品でした。
今回の作品も1920年代。
ウォール街(舞台ではアメリカン証券取引所前かな)で売買される株のやりとりも、ゴールドスタイン社の株の動きに一喜一憂するオットーや社員達にも、目が離せませんでした。
登場人物も時代背景もきっちり描かれていて、レベルの高い作品ではないでしょうか。
大満足のミュージカル作品でした

おまけの感想
・子供も含めた若い年齢層には、少し難しいお話だったかも…。
・ちえねねコンビを見慣れていると、イシさんとねねちゃんのコンビはちょっと違和感を感じてしまう(^_^;)
 

ラテン・グルーヴ『パッショネイト宝塚!』

ノバ・ボサ・ノバを思い出させる黒塗りのお化粧。
ラテン世界を表現したショーです。

最初からノリノリの音楽とリズムで客席からは頻繁に手拍子が起こります
もちろん私も!!
暑い季節、舞台を観て更に熱くなれました!!(笑)
ラテンショーはタカラヅカに合いますね~キラキラ

感激したのはショー中盤、柚希さんと鶴美舞夕さんのカポエイラ・ダンス。
凄い、凄い右上矢印右上矢印
あれだけ踊った後に更に激しい二人のカポエイラ。
よく体が動きますね~。
客席からも賞賛の拍手が起こってました。
いや~、やっぱりジェンヌさんは只者ではないと改めて感じました。

見ごたえのあるミュージカルと熱きラテンショー。
今回も大いに楽しめました