キーワードは「G」今年も美に会いに行く旅が始まりました。 | 三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢地区(津市)にて、表具師を生業としています。地元に生かされている管理人の視点が捉えた、「旬」の話題をお伝えします。 ☆コメントは内容を確認後に公開させていただきます。

今年最初の美術展鑑賞は、現在愛知県美術館で開催中の「ゴッホとゴーギャン展」を観てきました。
 

<会場入口・・二人の頭文字「G」が大きく表示されています>
 
この展覧会、美術史上ではあまりにも有名すぎる二人の巨匠の共同生活から離別・・その上での互いのリスペクトに焦点を当てた展覧会で、珠玉の作品がたくさん並んだ見ごたえのある展覧会でした。
 
風景や人物・・
互いの魅力が、いい構成で展示されていた展覧会の中で店主が惹かれたのはシンプルな静物画・・
 
 
<ゴッホの「靴」>
 

<ゴーギャンの「ハム」>
 
決して派手とは言えない二つの静物画にはモチーフの持つ重みのようなものも感じられ、モノの神髄を見つめる姿勢の様なものも伝わってきました。
 
そして今展で最も印象深かったのがこの作品・・
 

<ゴーギャンの「肘掛け椅子のひまわり」>
 
ゴッホとの別離からゴッホの死を経て尚もゴッホとの友情を大切にしていたゴーギャンの思いの深さの様なものもこの作品からは感じられ、展覧会のラストを飾るにふさわしいものの様に思いました。
 
そして、展覧会の会場の外にはこんなお楽しみも♪
 

<ゴッホとゴーギャンが愛用した椅子のレプリカに座り記念撮影を♪>
 
ゴッホとゴーギャン・・
同時代に生きて、共に個性的な作品を遺してきた巨匠たちの魂の交歓も感じられる展覧会から始まった今年の展覧会巡りの旅・・
今年もいいものを観て、感性を育てる年になりますように☆
 
ゴッホとゴーギャン展
◆3月20日(月・祝)まで開催中
 (毎週月曜・1月10日(火)は休館)
◆愛知県美術館
◆有料催事