上を読み終わりました。この本、非常に読みやすいです。翻訳が良いです。上巻では、第一次世界が終わって、経済が混乱している中で、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの中央銀行総裁が、経済立て直しに奔走する様子を描いています。
脇役的に、ケインズが登場します。ケインズという人は、優秀な人でありましたが、結婚相手は、ちょっと意外な人物だったなんてことを、写真入りで書いています。とはいえ、ドイツに対する戦時賠償額が高すぎると出張したこと、イギリスが金本位制に戻ろうとしているときに、「やめた方が良い」と主張したことなど、ポイントは抑えてあります。
第一次世界大戦で米国は焼け太りをしたわけで、金が、米国に流れたわけです。で、このときに、現在ではよく聞かれるFRBってのが、アメリカにはできた、ということも書いてあります。
第二次世界大戦で英国を勝利に導いたチャーチルは、当時、大蔵大臣になって、金本位制にもどしたそうですが、後年は失敗した、と認めたそうです。潔良いですね。
でこの上巻の中で、ヒットラーのミュンヘン蜂起は出てきますが、非常に短い記述です。この本の帯には、『なぜ4人の中央銀行総裁は判断ミスをして世界恐慌を起こしたか』と書いてあるのですが、その問題には、上巻では触れられておりません。
ケインズが現在存命であったとしたら、どんなことを言っただろうか と考えると面白いでしょうねぇ と思います。