ルービンとは、人の名前です。ロバート・ルービン。メキシコのデフォールト、アジア経済危機の時の、アメリカの財務長官です。100頁ほど読みましたので、感想をちょっと。


書き出しはメキシコ経済危機をどう乗り切ったかの話です。筆の運びは、非常に冷静。この方、感情に溺れるなんてことはない という感じの冷静一徹 という感じの人です。時の大統領は、民主党のクリントン。ルービンのお爺さん、お父さんも、民主党系だったそうです。アメリカでは、民主党か保守党か、どっちかを支持している人が多いです。


ルービンの人生訓は、『確実なものは何もない』だそうです。で蓋然性の高い方に舵を切る、というのが人生哲学だそうです。ルービンの人生における考え方に影響を与えたのは、ハーバードの哲学の先生だったようです。哲学を専攻しようかと考えたほどだったと書いてあります。


メキシコ経済危機の記述が終わって、生い立ちの記録が始まりますし、夫人との出会いの記述もあります。しかし、それでも実に淡々とした記述です。


この人、職業の最初は、法律事務所に入るのですが、4年ほどで辞めて、ゴールドマンサックスに入ります。ここでの仕事は、ルービンとの相性が良かったんだそうです。つまり、株取引です。単純に売ったり買ったりするのではなしに、裁定取引人というのだそうです。説明がありましたが、省略しますね、。ここでは。

昨日はチェロ、本日はピアノで、日本音楽コンクール本選一歩手前の最終予選コンクールの録音を流していました。外国の音楽学校に留学中の人、音楽高校に在学中の人、さまざまな年齢の人が、ある範囲の曲目を演奏するのです。実力のみですね。本選に進める人の演奏は、やはりそれなりなんですね。なにせ、日頃の研鑽を発揮する以外に、何の方法も他にはない、という形式での競争です。


但し、外国の演奏家などを見ていると、子供の時から演奏が上手で、子供時代にオーケストラとの演奏を経験し、自然と演奏家になったような人もいますが、日本人の場合には、それなりにコンクールで優勝して、海外デビューという例が多いように思います。日常の中にクラシック音楽がないので、海外デビューは、コンクールしかないのでしょね。


これに似た話で、大学入試があります。『一発勝負であるので、本当の実力が測れない』等という利いた風な、説明です。しかし、一発勝負がない人など、まともな人生ではありえません。ワタクシ は、こういう緊張感を欠いた、だらだらした話を、好みません。まさに、ゆとりの時代を引きずるような、教育問題を専門とするNHK解説委員風の物言いは、好みません。



現在、リーマンブラザーズ・コンフィデンシャルの下巻を読んでいます。話の主題は、リーマンブラザーズに始まる金融界の総崩れを、どのように防いだか、という話です。当然、話に中心には、大蔵大臣に相当する財務長官が出てきまして、ポールソンなる人物、それと、FOMC連邦準備制度委員会の委員長で、バーナンキ、ニューヨーク連銀の総裁であるガイトナーなどです。


ポールソンは、この下巻では、リーマンに公的資金を注入することを、反対します。その理由は、前におかしくなったLTCM Long Term Capital Management を公的資金で救ったからです。そのことを、二度繰り返したくはない、というのがポールソンの考えだったんですね。で、『リーマンを救うのは、民間でやれ』と言うのです。


最終的には、イギリスのバークレーという銀行が名乗りを挙げますが、これに待ったをかけたのが、イギリスの大蔵大臣で、結局話がつぶれるのです。


ところが、 ポールソン長官には、リーマンがつぶれたときの財務長官でありましたから、評判が良くない。


評判の良いのは、メキシコデフォールト問題、アジア危機に立ち向かった、ルービン長官です。その理由が良くわからないので、ルービン回顧録を、中古本でアマゾンから入手しました。3900円の本が、500円でした。

今、参議院で、予算委員会をNHKが実況しています。今、質問をしているのは、自民党の代議士、ホリイイワオさんです。冒頭、ノーベル物理学賞の日本人受賞に関連して、『日本の科学技術の底力を示すものだ』と言及していましたが、この発言を聴いて「ええーっ」と思っちゃいました。


代議士さんが科学技術の勉強をしていないことは明らかでありましょうが、中村修二さんがアメリカで再就職したこと一つとっても、文科省の政策に問題があることは明らかであります。


この三人の仕事は、これだけ滅茶苦茶な政治と、お金のない中で、特異点的に頑張った人が成果を上げたことだ、と理解しておりまして、政治家が自慢できることではないと思いますね。


事実、中村修二さんは、日本に対する問題点、徳島での苦労話を、本に書いてきています。こういう本をちょっとは読んでいないのかな、と不思議に思いますね。今日の日経の記事をネットで見ますと、さすがに年を取られて柔らかいお顔になりましたが、カリフォルニア大学に移動された当時の顔は、まさに怒りに満ちた顔でした。


半導体産業が15兆円を失ったという、電子立国の消滅 と中村修二氏 の日本脱出と関係がないとは、言えないのではないか、という気もします。

本日は、朝一の東北新幹線に乗りました。6時41分八戸発で、東京駅に着いたのは、9時22分。さすがに、雨が結構降っていましたが、風は大したことなくって、とにかく目的地は、御茶ノ水駅からちょっとの化学会館ですから、デリフランスに駆け込んで、時間を潰しました。


で、昼飯もそこでパンを食べて、12時30分にデリフランスをでたら、太陽が照っていて、青空になっていて、拍子抜けしました。


デリフランスで何をしていたか、と言えば、リーマンブラザーズ・コンフィデンシャル(上)をy読み切りました。


感想をいくつか:

① ウォール街で頭角を現して、リーマンブラザーズ、ゴールドマンサックス、メリルリンチ等の、CEOなどになる人々は、金儲けが上手であることは確かですが、基本的に努力の人が多い。特に、中産階級から出発した人よりは、その下の階級の人が、才能を現し、奨学金を得て、ハーバードなんかを出ている。

最近の日本でよく言われるのは、教育レベルは、親の収入との相関が高いということです。これは、日本が活力を失いつつある、ということの現れに違いないと、思います。


② リーマンショックが起きた2008年当時の財務長官は、ポールソンという人ですが、その前と前の前の財務長官というのは、出来が悪かったそうです。財務長官と言えば、日本では大蔵大臣だとおもいます。大蔵大臣と言えば、霞が関では、筆頭の官庁ですが、アメリカでは違うのですね。


③ アメリカ人の男性同士で、好きだ、嫌いだ、というのが、こんなに頻繁に出てくるとは、思いませんでした。日本語的に言うと、「うまが合わない、相性が悪い」というようなことなんだろうと思いますが・・・・。


④ リーマンの場合には、この『好き』っていうやつが、斬るべき重役をなかなか斬れなかった、ということがかなりの程度で影響しているような印象です。重役会というのは、問題がなければ一枚岩で流れていくのでしょうが、そうでないと、トップができるか、できないか で、すべてが決まりますね。