副題がついていて、追いつめられた金融エリートたち となっています。この本に出てくるのは、皆実在の人物で、バーナンキ、ポールソン、ガイトナー、ルービン等と人物、それからリーマンショックの引き金になった、ファニーメイ、フレディマック等の実在した会社の名前も出てきます。
世界恐慌という本には、1929年から始まった世界恐慌でいろいろ学んでいるので、それ以来世界恐慌は起きていない、と書いてありますが、実際には2008年のリーマンショックは大事件であったわけでしょう。
文庫本で上下あって、上だけで400頁を超えます。巻末には、関係者のリストと、所属会社も出てきます。この本では、奥さんがどういう人か、どこどこに旅行に出かけているときに、財務長官から電話がかかってきて、突然ニューヨークに戻ることなったのだ、とか、大事件に対処するときに、いろいろ慌てたり、人間関係が壊れたりする、いろいろなことを、克明に描いていますので、生々しいです。
アメリカの金融界では、あるところで頭角を現した場合、次に進む前に、政府の仕事をしてから、また民間に戻る、というような慣習があるようです。